【2024ドラフト候補ランキング最終版|21~30位】NTT東日本・野口ら実力者が登場する一方で圏外から一気にジャンプアップした猛者が<SLUGGER>
▼25位:山口廉王[投手・仙台育英高](前回順位:24位) (やまぐち・れお/右投右打) 今年の東北を代表する大型右腕。昨年夏まではベンチ外で、秋も早々に敗退したが、冬の間に大きく成長し、春には最速151キロをマークして話題となった。左足を高く上げ、倒れ込むようにして投げ込むフォームは迫力十分。193cmの長身ながら変化球の使い方が上手いのも持ち味だ。 タイプ診断:#ダイナミック #スケール大 ▼24位:坂口翔颯[投手・国学院大](前回順位:23位) (さかぐち・かすが/右投右打/報徳学園高) 東都一部で通算10勝を誇る右腕。1年秋には最優秀投手とベストナインを受賞し、3度出場した全国大会でも見事な投球を見せている。高い位置から縦に腕が振れ、140キロ台中盤でも空振りを奪えるストレートが持ち味。今年の秋は肘の怪我で出遅れたものの、リリーフとして復帰し、復調ぶりをアピールした。 タイプ診断:#先発タイプ #ボールの回転◎ ▼23位:佐藤柳之介[投手・富士大](前回順位:34位) (さとう・りゅうのすけ/左投左打/東陵高) 北東北リーグを代表するサウスポー。伊藤将司(阪神)を彷彿とさせるフォームで、140キロ台前半でも空振りがとれる。カーブ、チェンジアップなど緩いボールで緩急をつけるのも上手く、試合を作る能力も高い。春は大学選手権出場を逃したが、秋は抜群の安定感を見せてチームを優勝に導いた。 タイプ診断:#見づらいフォーム #安定感 ▼22位:高橋幸佑[投手・北照高](前回順位:26位) (たかはし・こうすけ/左投左打) 北海道ではナンバーワンの呼び声高い本格派サウスポー。U18侍ジャパンの強化合宿で最速146キロをマークして注目を集めると、この夏は34回1/3を投げて2失点、44奪三振と見事な投球を見せた。バランスの良いフォームで、ストレートの勢いは高校生ではトップクラス。夏に引退後も順調にレベルアップし、成長ぶりを確認するために視察しているスカウトも多いという。 タイプ診断:#本格派左腕 #赤丸急上昇 ▼21位:寺西成騎[投手・日本体育大](前回順位:14位) (てらにし・なるき/右投右打/星稜高) 中学生時代から評判になっていた大型右腕。高校では怪我に苦しんで目立った実績を残せず、大学でもリハビリに時間を費やしたが、3年春に鮮やかな復活を果たした。欠点のないスムーズなフォームから150キロ前後のストレートと140キロを超えるスプリットを操り、制球力の高さも光る。今年は春、秋ともに怪我で出遅れ、なかなか本来の投球を見せられていないが、能力の高さは折り紙つきだ。 タイプ診断:#スーパー中学生 #怪我から復活 文●西尾典文 【著者プロフィール】 にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
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