【国内株式】三菱UFJが買われたワケは? 2024年人気銘柄ランキング
SBI証券で2024年1月1日~12月16日の期間に買付された国内株式のうち、売買代金が高い人気の銘柄をランキングにてご紹介。SBI証券 投資情報部 栗本奈緒実氏の分析とともにお伝えする。 【図版】【国内株式】2024年人気銘柄ランキング11~30位
■【国内株式】2024年人気銘柄ランキング SBI証券によるデータ集計の結果は以下の通り。1位は「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型」となった。 栗本氏はこの結果について、「信用口座を保有していなくても、レバレッジ取引が可能な点で心理的ハードルが低い。売買件数では、同ETFを上回る銘柄が複数あるため、比較的大きなロットで取引されている模様」とコメントしている。 1位 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型 2位 三菱UFJフィナンシャル・グループ 3位 レーザーテック 4位 東京エレクトロン 5位 三菱重工業 6位 トヨタ自動車 7位 三井住友フィナンシャルグループ 8位 ディスコ 9位 アドバンテスト 10位 ソフトバンクグループ ■三菱UFJフィナンシャル・グループ「業績拡大と株主還元強化で人気」 なお、ETF/ETNを除いた首位は「三菱UFJフィナンシャル・グループ」だった。栗本氏によれば、2024年は日銀が大規模金融緩和を解除し、引き締め方向に転換したことで、利ザヤ改善期待等から買いが広がり、銀行株全体が上昇基調にあったという。 中でも同銘柄が人気を博した理由は? 「同業の中でもメガバンクは海外売上も大きく、円安による恩恵も享受しやすかった。また、PBR1倍割れ解消のため、株主還元を強化(増配&自社株買い)した点も、配当好きな投資家から評価された大きな要因と想定される。」 「さらに、同じメガバンクの中でも、時価総額や売上高が大きいのにも関わらず、株価が安く買いやすい点も人気を博した。NISAでは、年間投資枠が決まっているので、同業の場合、低位株が好まれやすい傾向がある。」