広島・田村 内角打ちマスターじゃ! 福地コーチとマンツーマンで弱点克服へ「今まで以上に窮屈に打つ」
広島の田村俊介外野手(21)が19日、課題の内角に対するスイング軌道の改善に着手した。この日開催予定だったフェニックスリーグ・四国IL選抜戦(天福)は雨天中止。練習で福地2軍打撃・走塁コーチからマンツーマン指導を受け、バットを振り込んだ。 午前の練習終わり、外では雷鳴とどろく室内練習場で2人だけの空間が生まれた。一振りごとに言葉を交わしながら、約30分のスイング練習。鍛錬の秋を過ごす若武者は「インコースに来た時に、ボールの軌道に対して芯を持ってくる感じを話し合いながらやっていた」と汗を拭った。 今季は内角に詰まってしまう場面が目立った。「自分では芯で捉えたと思っていても、バットが若干外から回ってしまって根っこに当たっていた」。秋はいろんなことに挑戦できる時期。ズレを解消すべく、多少極端に腕を折りたたみながらスイングを繰り返し、「今まで以上に窮屈に打つ感じ」と明かした。 福地コーチは田村の振りについて、「引き出しが少ない」と指摘する。逆方向への打球が少ない点も挙げ、「インコースのさばき方、逆方向への打ち方、全部が引き出し。田村のポテンシャルを見た時にそこはまだまだだと感じる」と尻をたたいた。 現状、フェニックスリーグでは6戦連続安打中だが満足感はない。1軍で活躍するため、試行錯誤を重ねる。