「倉科カナ」落ち込んだときのストレス解消法は“お酒”と“涙” 「床を叩くぐらい泣きます」
■イタリアに行って変わった“お酒のイメージ” 最近では、「TRUE COLORS」(主演を務める来年1月5日放送開始のNHKドラマ)のロケでイタリアに行ったときに、数日予備日が残って、そのときに旅行できて、すごくいい体験になりました。秋の柔らかい日差しがヨーロッパの雰囲気とマッチして、出会った方たちもみんなすてきな人たちばかりでした。 なんとなく、イタリアの人たちは昼から飲んだりしてるのかな? というイメージを持っていたんですが、そんなことは全然なくて。お酒はご飯と一緒に少しワインをたしなむ程度で、変に酔っ払うのはあまり良くないという風潮があるみたいです。その感じがすごくすてきだなと思いました。 ――次に行ってみたい旅行先はありますか? タイは気になっています。あとはスイス、ギリシャとか……ギリシャは特に行ってみたいですね。映画やドラマ、舞台でもギリシャ神話がモチーフになっていることが多くて、ちょっとずつ勉強はしているんです。でも実際にギリシャに行って、「ここがあの話の舞台なんだ」「この場所だからこういうことが起こったんだ」とわかると、より自分ごととして理解が進むだろうなと思います。イタリアのローマから入って、ギリシャに抜けるルートとかもいいなあと考えています。 ――芸能界に入られてまもなく20年になりますが、倉科さんが考える俳優の仕事の面白さはどんなところにありますか? 自分の人生は1つですけど、役者としていろんな人生を生きられること、自分がまったく想像もしなかった境遇の役を演じることで、新しい気付きをもらえることに一番面白みを感じます。 自分とかけ離れた役を演じるときは、「自分とはまったく違うから」と割り切って楽しめるときもあるし、離れているからこそ難しいと感じるときもあります。導いてくださる人がいるか、いないかもありますし、共演者との相性もありますし、そのときの環境で自分がうまく役に入れるかが変わったりします。役柄を完璧につくり込んでいっても、他の役者さんと合わなければダメですし……。共演者やその場の雰囲気、すべてを含めて役柄をつくっていかないといけないなと思っていて、いまだに試行錯誤する日々です。