「お金で人は幸せになれない」成功者の超本音 「1億円を拾うかどうか」がストレス化する日常
箕輪:そうですね。あと、意外と毎日のルーティンも大事だと思いますね。といっても僕はないんだけど(笑)、たとえば「朝10分だけでも筋トレをする」とか「30分だけでも原稿を書く」とかあるだけで、そこからの解放で幸せを感じやすくなるんじゃないですか。 ■お金がたくさんあっても幸せになれない? 箕輪:けんすうさんは、淡々と日々を送っている印象がありますけど、どうですか? けんすう:抑圧と解放でいったら、抑圧を感じ続けていますね(笑)。前の会社を辞めて起業したときも、まとめて休みを取るわけでもなく、土日を挟んだだけだったし。
箕輪:やば! けんすう:たぶん箕輪さんと同じで、毎日ダラダラしたら不幸せになるっていうのがわかってて、それが怖かったんでしょうね。好きなことだけやったら、すごい不幸になるんだろうなっていう感覚がある。お金だって、たくさん入ってくるようになった瞬間に感じたのは、「別にこれで幸せになれるわけじゃないな」だったし。お金がたくさんあると、たとえば吉野家の牛丼と3万円の寿司が並列になるんですよね。 箕輪:わかる。ただの数字になるんですよね。
けんすう:そうそう。お金がなければ牛丼一択だけど、お金があると、どっちを選んでもいいから、どちらかに決めなくちゃいけないっていう意思決定のストレスが生まれるわけです。この究極がイーロン・マスクなんですよ。 ■イーロン・マスクは1億円拾うかどうかで悩む けんすう:僕たちは自動販売機の下に100円落としたら拾うかどうか迷いますよね。手が汚れるかもしれないし、擦り傷ができるかもしれない。そうまでして拾うか、それは嫌だから拾わないか。それがイーロン・マスクの場合は計算上、1億円くらいになっちゃうらしいんです。
1億円、僕たちだったら迷わず拾うけど、イーロン・マスクくらいのお金持ちだと拾っても拾わなくてもいいから、「拾ったら1億円は戻るけど、拾う時間がもったいないかも」とか考えて、拾うかどうかを決めなくちゃいけないっていうストレスが生じる。 箕輪:なるほど、1秒に1億円ずつ資産が増えるような人だったら、そうなるよね。この話に共感するのはイーロン本人ぐらいだと思うけど(笑)。 もし僕がけんすうさんくらいお金がガンと入ってきたら、まず配るだろうな。