東海最大規模イオンモール常滑開業へ 地元の魅力もアピール
中部国際空港の対岸部に位置し、東海地区最大となる愛知県常滑市の「イオンモール常滑」が4日、グランドオープンを迎える。敷地面積約20万2000平方メートルで、これは東海3県最大規模だという。また、常滑の地域性を取り入れた店づくりもされており、多彩な仕掛けでの集客が期待される。
空港の対岸、外国人の利便性も計る
イオンモール常滑は、中部国際空港の対岸に位置する中部臨空都市と呼ばれる埋め立て地に建設された、約20万平方メートルという東海地方最大の敷地面積を誇る商業施設。イオンモールとして初の免税店を約80店舗擁し、免税カウンター、インバウンドカウンターを設置している点が他店と大きく異なる。 中部国際空港の対岸という立地を生かし、海外からの客に向け、有名店・地元の銘菓や家電、化粧品などの品ぞろえに力を入れるほか、前述の免税カウンターのほか、免税店にも外国語を話せるスタッフを配備するなど、外国人の利便性も計るという。 また、海外からの客にとどまらず、空港との間に無料シャトルバスが運行し、空港を利用する人にも利便性が高く、また最寄りの名鉄りんくう常滑駅から徒歩1分といったアクセスの良さも魅力といえる。
日本最大のゴーカートコースや常滑らしいものも
日本的な落ち着いた設えの飲食街「常滑のれん街」には、高さ約7メートルという日本最大の招き猫が設置され、撮影スポットとしても利用できる。ほかにも屋外には、招き猫ストリートを設置し、招き猫の発祥地とも言われ古くから焼き物の街として栄えてきた常滑の魅力をアピールしている。 さらに屋外には、アスレチックや芝生広場などがあるほか、全長600メートルという、レンタルカートを用いた日本最大のゴーカートコースがあり、小さな子どもには、保護者がラジコンで操作するミ二カートと専用エリアも用意されている。単なるショッピングモールではなく、レジャーの要素もおおいに盛り込む。
にぎわう、りんくう町
ほかにも、常滑名産の焼き物を館内外の随所に取り入れた装飾が施されているほか、地元にゆかりのある建材・設備機器の企業、LIXILがプロデュースしたスタイリッシュで近未来的なトイレも。男性用トイレには最高級の黒い便座のトイレが設置された。 岡山県のイオンモールの女子トイレが豪華だと以前話題になったが、ここ常滑のトイレもそれに引けを取らないインパクトがある。 空港開設から10年が経ち、空港対岸の地には2012年に「めんたいパーク」、2013年に会員制量販店「コストコ」が開業するなどにぎわいをみせている。そこへ、いよいよ地元にとって「待ちに待った」イオンのオープン。多彩な仕掛けもあることから、今後の集客が期待される。