負けたら開幕3連敗…。2敗同士の名門対決「東京サントリーサンゴリアス×トヨタヴェルブリッツ」。ジャパンラグビーリーグワン2024-25第3節
東京サントリーサンゴリアスと、トヨタヴェルブリッツが、開幕2連敗を喫した。第2節終了時点で、サンゴリアスが10位、ヴェルブリッツが9位にいることを予想した人は少ないのではないか。
第2節で、両軍はアップセットの引き立て役になってしまった。
サンゴリアスはリコーブラックラムズ東京に20年振りの大金星(32-33)を許し、ヴェルブリッツは三重ホンダヒートに実に32年振りの勝利(17-21)を許した。
共に前身トップリーグ時代からの「4強」常連。4年目を迎えるNTTジャパンラグビーリーグワンのディビジョン1(D1)は混戦模様であり、今季プレーオフ進出枠が上位6チームに拡大されたことも相まって、もはや「4強」という概念は過去のものになりつつある。
今季サンゴリアスのヘッドコーチ(HC)に昇格した小野晃征HCは、第2節の敗因について「最初の10分、後半最初の10分で相手の勢いをなかなか止められず、そこで大きなリードをされて追う立場になってしまった」と、前後半のスタート精度を課題に挙げた。
日本一を期するHO堀越康介主将。ボール争奪局面でプレッシャーを感じた。
「僕たちのラグビーで最も大事なブレイクダウンのところで圧力をしっかり掛けてきて、プライドを感じました。そこで受けてしまったところで、モメンタムが相手に傾いた部分が多かったのかなと思います」(サンゴリアス、HO堀越主将)
開幕3連敗となれば、小さくないディスアドバンテージとなる。
必勝態勢を期するサンゴリアスは今週、ベテラン3人を先発に入れた。まずは元日本代表のSH流大。同じくW杯2大会出場(2019、2023)のCTB中村亮土。そして南アフリカ代表が世界に誇るWTBチェスリン・コルビだ。
前節ハットトリックを決めたものの、最終盤の逆転トライは逃したFB河瀬諒介は引き続きスタメン。伸び盛りの25歳の躍動に期待したい。