未だ見ぬ地平へ飛び込むためのバイク|Specialized S-Works Roubaix SL8
挑戦へ踏み出すためのバイク
その名前からして、本来Roubaixは石畳のようなフラットで荒れた路面で乗るべきバイクだろう。しかし、このバイクを選ぶ、あるいは惹かれる我が国の多くのライダーにとっては、登坂とダウンヒル性能も無視できない。延々と続く平坦路が少ない国土だから、ロングライドをしようとすると必然的に山が含まれるからだ。 このバイクが「挑戦」を掲げることを踏まえると、自分の自己最長距離のライドに挑んでみたくなる。昨年フランスでブルベの最高峰、パリ~ブレスト~パリを見て以来、どんなバイクで走るかを日々夢想しているが、S-Works Roubaix SL8がその一台になりうると強く思い始めている。緩やかなアップダウンが連続するコースは軽量でエアロな車体が活きるはずだし、Future ShockとAfterShockの恩恵はライドが長時間になるほど大きくなる。それに、ナイトライドも強いられるからこそ、暗く荒れた路面に安心感を持って走れることはアドバンテージだ。 挑戦を夢見るのは誰でも自由だ。それを踏み出す勇気を、S-Works Roubaix SL8はもたらしてくれそうだ。
S-Works Roubaix SL8
フレームセット価格:737、000円 完成車価格:1、463、000円(SRAM RED ETAP AXS)。 「S-WORKS ROUBAIX SL8」の 詳細はこちら。
スペシャライズド 3 Icons、次回は「Tarmac」で2000m級の峠へ
スペシャライズド 3 Iconsには他に「勝利」を体現するTarmac、「自由」を象徴するAethosがある。次回記事ではTarmacで初秋の2000m級の峠へ向かう。 男女ワールドツアーで勝利を量産するトップレースバイクのTarmac。もちろん掲げるメッセージは「勝利」。プロの要求に応え切る、オールラウンドなレースバイクとして完成された一台。 「ライドをそのものとして楽しむ」ためのバイクがAethos。軽量バイクとして注目されることも多いが、その本質は優れた体験にある。富士スバルラインの20kmに及ぶ登坂では、このバイクをじっくりと味わった。 ▼富士スバルラインを走った「Aethos」の記事はこちらから 。 試乗車展開店 一覧はこちら。 TEXT:小俣 雄風太 PHOTO:水上俊介
Bicycle Club編集部