Amazon史上最大の投資、Anthropicへ40億ドルの投資完了 AnthropicにかけるAmazonとBedrockの強化
顧客争奪戦に勝ち残るのはAmazonか
生成AIのスタートアップに史上最大級とされる40億ドルもの投資をしながら、自社での開発を進めるAmazon。MicrosoftやGoogleがクローズドの生成AIプラットフォームを中心に展開しているのに対して、フレキシブルでオープンなプラットフォームを提供して差別化を図っている。 またEU一般データ保護規則(GDPR)や米国のHIPAA(医療保険の携行性と責任に関する法律)に準拠したデータ利用の管理が可能で、安全性とコンプライアンスの重視もアピールしている。 AIスタートアップに史上最大の投資をする一方で、自社でその性能を超えるLLMを開発しているAmazonの戦略。ライバルのOpenAIは今年半ばにGPT-5を発表するとの噂もある。 Amazonは次なるドル箱であるクラウドビジネスで勝ち抜くことができるのか、目くるめく変化を遂げるAIを取り巻く情勢で、技術革新と資金をめぐる競争はまだ終わりそうにない。
文:伊勢本ゆかり/ 編集:岡徳之(Livit)