今成夢人が石井慧介へ覚悟の挑戦「自分の肉体も心も最高の状態で挑戦します」
③2024年の振返り ――2024年を振り返って、印象的だった出来事は何ですか? 「今年は本当にいろんなことがありましたね。特に3月に起きた“あの問題”が何より僕にとって髙木さんと大家さんの試合が大事過ぎた、2人とも大好きな2人だし、やっぱ大家さんのガンプロに賭ける気持ちをVTRに込めたので、上映して欲しかったなっていう気持ちがありました。でも抗議をしたことがきっかけで、吉田豪さんのSHOWROOMの番組に出演したり、青木真也さんがやっているラジオにも呼ばれたりしました。今回の出来事を機に、“腕のある男”として見てもらえたのかなと思います。」 ▼あの問題 『Judgement2024~旗揚げ27周年記念大会5時間スペシャル~』での高木三四郎vs大家健のシングルマッチ用の煽りVTRが撮影から編集、完パケに至るまでの一連の映像制作を外注として依頼されていたが、上映されない事案が発生。 ――その出来事は、プロレス以外にも大きな影響を与えたようですね。 「吉田豪さんからは『環状線を越えるものがあった』と言っていただいた。これはアントニオ猪木さんが言っていたいわゆる「環状線理論」ですよね。「環状線の内側がプロレスファンだとすれば、いかに環状線の外側にいるファンじゃない人へ情報を発信するかということで、外を意識してそこを巻き込んでいくと、環状線はどんどん大きく広がっていく」 結果的にですが、私の起こした行動も猪木イズム的なサムシングがあったということなのだと感じます。」 ――そのような中で、ガンバレ☆プロレスが独立して新たな挑戦が始まった年でもありましたね。 「本当にそうですね。ガンプロが独立していく過程は、自分自身の気持ちと重なる部分が多かったです。インディペンデントになるということがどういうことなのか、考えさせられる1年でした。僕はサイバーファイトで12年間働いて、興行のワークフローを学んできましたが、それが独立後にどう活かせるか、不安もありました。でも、勝村さん、大家さん、三島さんが道を切り開いてくれて、団体としての自由を謳歌するようになりました。」 ――特に印象的だった出来事は何ですか? 「大家代表がVTRの中で言った『俺たち幸せになりたいんじゃないのか?』という問いかけです。『幸せになるためにプロレスをやる』という言葉が、妙に心に響きました。もちろんお金の部分も大事ですが、最終的にはそれが究極的には自分たちの目的なんじゃないかと感じれた。そして、その大家代表を支えるスタッフや選手、クラウドファンディングで支えてくれたファンの皆さんの存在が、2024年で最も印象に残りました。」 ――ファンとの繋がりも大きな要素だったのですね。 「はい、ファンに支えられているという感覚が非常に強くなりました。クラウドファンディングではユニークな品を用意し、皆でアイディアを出し合いました。それが「ガンプロを存続させよう」というエネルギーを生み、団体とファンが一体となるような感覚を得られたんです。」 ④2025年の目標 ――2025年に向けて、どのような目標を掲げていますか? 「2025年は個人としても、団体としても“商売繁盛”の1年にしたいですね。最近、酉の市にも行ったんですが、あの賑やかな雰囲気の中で商売繁盛を願うって、すごく景気がいい感じがして。これまで自分の中で“お金をもらうことに遠慮”がどこかあったんですが、ちゃんと願ってもいいんだと思えるようになりました。自分自身も潤って、団体も潤って、選手たちも同じように成功を願えられるような良い年にしたいと思っています。」 ――商売繁盛を実現するための具体的なプランは? 「エネルギーですかね。この人の試合を見たら、明日の仕事を頑張ろうと思えれるようにしたい。そういうエネルギー、活力を選手やスタッフ込みで団体が放っていけるようにしたい。」 ――今大会「ギラギラする日」のタイトルについて教えてください。 「このタイトルは萩原健一さん主演の映画『いつかギラギラする日』から着想を得ました。とんでもないエネルギーを感じられる映画で、ラストに流れる主題歌も素晴らしいんです。そのようなエネルギッシュな雰囲気を大会にも反映させたいと考えました。ガンバレ☆プロレスは小さなインディー団体ですが、ギラギラした熱量は負けていません。今回の大会では、その全てを結集して“俺たちは輝いているんだ”と証明する場にしたいです。」 ――大会を通じてお客さんにどのようなメッセージを届けたいですか? 「プロレスの試合を通して、来場者の皆さんに“運気”を届けたいと思っています。ガンバレ☆プロレスが神社のような存在になれたらいいなと。見に来た方にとって、来年の運気を上げるような御利益がある大会にしたいですね。個人的にはベルト獲得という目標もありますが、それ以上に“見た人が元気をもらえる”という団体の強みを存分に発揮したいです。」 ――最後に、2024年の締めくくりとしてファンへメッセージをお願いします。 「2024年を締めくくる大会として、強いラインナップで臨んでいます。ガンバレ☆プロレスらしい熱い試合を通じて、今年1年の感謝を伝えつつ、来年への活力を届けたいと思っています。ぜひ会場で一緒に楽しんでいただければ嬉しいです。」 今成の言葉には、来年に向けての強い決意と、2024年を支えてくれた仲間への感謝の気持ちが込められていた。12月27日の大会が、どんなエネルギーを生み出すのか、期待が高まる。 <インタビュアー:山口義徳 / プロレスTODAY総監督>
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