堤聖也 拓真との再戦に消極的!?「もうええでしょう(笑い)」WBCベルト獲り意欲「ダサい王者には…」
プロボクシングWBA世界バンタム級王者・堤聖也(28=角海老宝石)が19日、都内でWOWOWの「エキサイトマッチSP」(2025年12月30日午後9時、WOWOWライブ&オンデマンド)の収録に参加。今年10月13日に行われた世界戦を自ら解説した。 この日もド派手な赤のレザージャケットをまといスタジオ入り。「あんなにがっつり映像を見たのは久しぶり。ああいう打ち合いはいいなと思った」とWBA同級王者だった井上拓真(28=大橋)との激戦にしみじみ。高2のインターハイで敗れた相手に3―0判定勝ちし、12年越しでリベンジを果たした一戦を振り返った。 改めて前王者の技術の高さに脱帽。「ボディーワーク、ポジション、至近距離でのディフェンス力。そういう部分が凄く上手だった。手が出なかったし、そこはやりづらかった」と絶賛。それでも最後まで手を出し続けた堤の精神力が上回り世界初挑戦でベルトをつかんだ。 かねて“標的”としていた拓真からのベルトを奪取したことで、今後のモチベーションの低下も心配していたと言うが「(今は)全然っすね。結局僕より評価されてる選手がいるから」と、WBC世界同級王者の中谷潤人(26=M・T)らとの対戦も見据える。WBCのベルトを獲ることが「大きな目標」だと明かすが「今すぐやっても勝てないし、中谷君自身が僕に魅力を持ってやりたいと思うかどうかも大事だと思う。まずはチャンピオンとしての価値を上げる段階なのかなと思う」と強調した。 掲げる王者の理想像は「強いチャンピオン」。「別に長くチャンピオンでいることがテーマではなく、強いチャンピオンでいることが目標。強いやつとやっていかないとダメ。その結果、負けて陥落したとしても、ダサいチャンピオンにはなりたくない。まだ1番になったと思ってないんで、1番になりたい」と強敵相手の試合を歓迎。それでも「拓真はもう嫌だな(笑い)。勝ち逃げさせてくれという感じ。何回やって1回勝てるかの相手に一発でつかんだんだから。もうもうええでしょ」と話題作のの名ゼリフで締めた。 次戦は来年2月ごろの見込みで、11月から練習は再開し、すでにフィジカルトレーニングも走り込みも再開。スパーリングも12月から開始し、「そこに向けてしっかりやっていくだけ」と気を引き締めた。