来季年俸6千万円のエ軍・大谷翔平がもし高卒でメジャー入りしていたら?
ただし年俸調停となる期間を待たずして球団側が契約を結び直すケースもある。エンゼルスで大谷のバックを守る名ショートのアンドレルトン・シモンズも、デビュー1年後に、7年5800万ドル(約65億5円)で契約を結び直している。また成績に応じて3年待たずに2年で調停権を得るケースもある。 大谷が、入団後に即メジャー昇格していれば,球団サイドは有望株を手放したくないため大型契約を持ちかけていたかもしれない。またマイナー生活が短ければ、調停権を得て、とっくに大型契約を結んでいた可能性もある。もし2年間マイナー生活を送ることになっていても2015年からメジャーで活躍していたと仮定すれば、今オフに、ちょうど大型契約をオファーされるところだった。 例えばレンジャーズのルーグネッド・オドル内野手も、大谷と同じ1994年生まれだが、彼は20歳でメジャー昇格し、今年が4年目。開幕前にレンジャーズと6年契約(プラス1年のオプション)で総額4950万ドル(約55億円)の契約を結んでいる。 メジャーでトップ級の評価を得ている大谷が、この先、3年間も、約6000万円でプレーしなければならないのは、どうみても不合理ではあるのだが、大谷が、高卒でメジャー入りしていれば、日ハムのような環境で二刀流に挑戦できたかどうかも不透明だろう。あくまでも、現時点で言えば、大谷がNPBで過ごした5年間は、年俸面で見ても、そう間違った選択ではなかったのかもしれない。