日産・西川社長が会見 ルノー新体制を受け(全文1)経営統合の提案は受けていない
近いとされるスナール新会長と仏政府の関係をどう考えるのか
ニコニコ動画:ニコニコ動画の七尾と申します。どうぞよろしくお願いします。「ルノーの新体制について」というペーパーの中で、今回、スナール氏が新会長に任命された決議を全面的に支持しますとありますが、スナール新会長なんですが、大統領府に近い関係にあるとの評価がありまして、日産自動車との連合を今後、巡る交渉でルノー側には国益重視のフランス政府の意向が強く働きそうだとの指摘があります。フランス政府は経営統合の意向を示しているといわれている中にあって、このスナール新会長とフランス政府が近いという、そういった評価については、これは率直に、どうお考えなんでしょうか。 西川:ちょっとそれは、そういう見方があるかどうか、それが正しいかどうか、私、コメントする立場にないんですけども、少なくとも私が承知してる限りは、スナールさんっていうのは非常に優れたビジネスマンであって、経験も豊富であると。で、非常に姿勢として、パートナーとして、尊敬もできるし、で、話も十分、透明性を持ってできるという方であるというふうに、私は思ってます。直接、私自身、一緒に仕事をした経験はありませんけども、そういう、十分尊敬、大変尊敬できる人物であるということで、ここに全面的に支持しますとありますけど、むしろ歓迎ですね、こういう変化を歓迎したいということで、私はそういうふうに思っております。 ニコニコ動画:2点目です。日本とフランスなんですが、政府と企業との関わり方が国の体制で大きく違うわけなんですが、そうであっても、ルノーの筆頭株主でもあるフランス政府の圧力があるとされている中にあって、日産として日本政府にどういった今後サポートなどを期待するか、あるいは日本政府のサポートは特になくても、アライアンス等で乗り切れるとお考えでしょうか。 西川:ちょっと今のご質問のポイントが、今後、どういうとこにあるかという、なんに対してということがありますけども、とにかく一般的に言いますと、日産自動車は日本の企業です。従って、当然のことながら、われわれは日ごろから、もちろん日本政府の皆さんの大きなサポートをいただいてると。で、その中で、日本企業としての期待される部分、期待されることを果たしていく義務があると思っています。これは同じように、株主であろうがなかろうが、政府が株主であろうがなかろうが、フランスにおいてもやはりルノーが持っているフランス企業としての使命というのはありますし、そこの中で当然のことながらフランス政府はそのフランス企業をサポートするということに、それは変わりないと思ってます。で、お互いそういう状態であることは、当然のことながら認め合うという中で、アライアンスとして20年間やってきたわけで、われわれとしてはそれは今後、お互いにそういう関係を持ちながら、かつ、サポートもいただきながら、それぞれ、フランス、あるいは日本の企業としての使命も果たしながら、相互発展していけるということが重要であるというふうに思っております。 司会:はい。はい。