日産・西川社長が会見 ルノー新体制を受け(全文1)経営統合の提案は受けていない
日産自動車の西川廣人(さいかわひろと)社長は24日夜、横浜市の本社で開いた記者会見で、ルノーの取締役会が、会長にジャン・ドミニク・スナール氏、CEOにティエリー・ボロレ氏を任命する決議を行ったことについて、「今後(両社取締役会同士の)コミュニケーションが良くなると期待している。大いにこの新体制を歓迎したい」と述べた。 【動画】日産・西川社長が記者会見 ルノー取締役会踏まえ(2019年1月24日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードはYouTubeのTHE PAGEチャンネル上の「日産・西川社長が記者会見 ルノー取締役会踏まえ(2019年1月24日)」に対応しております。 ◇ ◇
議題を取締役交代に限定した臨時取締役会を開催へ
司会:大変長らくお待たせいたしました。本日は大変遅い時間の案内にもかかわりませず、大勢の方にご出席いただきまして誠にありがとうございます。 それでは、ただ今より記者会見を始めさせていただきたいと思います。初めに社長の西川のほうからコメントをさせていただきます。西川さん、よろしくお願いします。 西川:はい。皆さん、こんばんは。遅いところ申し訳ないです。しかも、ちょっとこれ入ってるかな、大丈夫? 長くお待たせして申し訳ありませんでした。私からお話しすること、数点あるんですけども、実は今日、ご承知のとおり、ルノー側で新体制が発足をするということが議論されてましたんで、その結果を待ってからお話をしたほうが良かろうということで、すいません、こういう時間になってしまいました。申し訳ないです。 で、今日、お集まりいただいた趣旨は、日産の、われわれのこれからのガバナンスを、6月に向けて、の定期総会に向けてどうやっていくかということをお話をするということが主眼であったわけですけども、その前にホットニュースですけども、ルノーで新しい体制ができたようです。で、発表されたとおり、今日、ルノー取締役会が、ジャン・ドミニク・スナールさんを会長にと、で、ティエリー・ボロレさんをCEOに任命するという決議をしたということでございます。大変、われわれにとって大きなパートナー、大きな株主でありますけども、大きなステップだと思います。 で、11月のこの事案の発生以降、ややコミュニケーションが、特に取締役会同士のコミュニケーションが難しい状態が続いておりました。これからコミュニケーションがより良くなるというふうに期待をしております。そして、もっと大きな絵でいうと、ルノーとのアライアンス、パートナーシップという点では、大変大きな節目を迎えて、まさに新しいページを開いていく一歩であるというふうに考えております。大いにこの新体制を歓迎したいと思っております。 少し本題に戻りますけども、われわれの大日程について、先日、ガバナンスコミッティーがスタートしております。その中で3月末までの工程表みたいなものは、お話を申し上げたと思うんですけども、そこも含めて、全体でわれわれ定時総会、6月の末までに、将来に向けたガバナンスをどのようにもっていくかということ、少し簡単な時間軸のチャートですけども、皆さんにお配りをしてると思います。 この中でいいますと、なぞりますと、ガバナンス改善の特別委員会、活発に深い議論を始めていただいております、の検討が、一応、3月の下旬に取りまとめをいただくということになっておりまして、その結果を踏まえて、4月と、それから5月で、日産としてどういう、それを受け止めをして、そしゃくをして、そして新たなガバナンスの在り方、これはガバナンスの在り方というのは当然、取締役会の構成、それからさまざまなプロセスを含めて、非常に広い、多岐にわたると思っております。で、ここを4月、5月でわれわれが昇華をして、そして6月末の定時株主総会に提案をしていくというような段取り、腹づもりで進めておりますし、そのようなつもりでガバナンス委員会の皆さんにもやっていただいているというのが今の状態です。 その中で今回、ルノー側の大きな体制変更があったということで、以前から話題になっておりました日産側の取締役を交代させるための臨時株主総会を開くかどうかという点があったわけですけども、非常にこれは今回、ルノーの変化は大きい変化でございます。従って、時間軸として非常に難しいものがございますけども、ここはやはり、できる限り早い段階で、ルノーの新しいリーダー、新会長に、われわれのボードにも加わっていただいて、そして先ほど申し上げた工程表の中で新たなガバナンスを進めるという中で一緒に議論をして、一緒に悩んでいただきたいということがありますので、これから取締役会の中で正式に議論して決めていきたいと思いますけども、できるだけ早い段階で臨時株主総会を開いて、これはあくまで限定的なものでございます、限定的な議題、つまり、カルロス・ゴーン、それからグレッグ・ケリー、この2人を解任して、そして新たにスナールさんですね、新しいルノーの会長にメンバーに、代わりにメンバーに加わっていただくということ、ここに限定をした形で進めていきたいと思っています。 それ以上の大きな変更というのは、やはりこれはガバナンス改善特別委員会の答申、あるいは結論、ここを待ってやはりやるべきものでありますので、そこは、先ほど申し上げた大きな大日程、フローは変えずに、限定的な議題での臨時株主総会というものを開催したいと、その方向で議論したいというふうに思っております。それができますと、その方向でいくと、先ほど申し上げた4月、5月の検討に、スナールさんに加わっていただけるということになるというふうに期待をしております。 私のほうからご説明は以上で、あとは皆さんのご質問にお答えしたいと思います。 司会:それでは質疑に入らせていただきます。ご質問のある方は挙手をお願いします。スタッフがマイクをお持ちいたしますので、マイクを通してご質問いただければと思います。ご質問はお1人さま、大変申し訳ございませんが、2問まででお願いできればと思います。では質疑に入ります。ではどうぞ。