【一発でわかる】「頭のいい人」と「普通の人」が違う、たった1つの考え方
いまシリコンバレーをはじめ、世界で「ストイシズム」の教えが爆発的に広がっている。日本でも、ストイックな生き方が身につく『STOIC 人生の教科書ストイシズム』がついに刊行。佐藤優氏が「大きな理想を獲得するには禁欲が必要だ。この逆説の神髄をつかんだ者が勝利する」と絶賛する同書より、内容の一部を特別公開する。今回は、古代ギリシアで、元は奴隷だったにもかかわらず、研鑽を重ね、偉大な哲学教師となったエピクテトスの言葉を紹介しよう。 ● 果実を我慢する 偉大なものは突然生まれない。 一房のブドウや一玉のイチジクであっても、いきなり実ることはない。 いま「イチジクがほしい」と言われたら、わたしは「それには時間が必要だ」と答える。 まずはイチジクの花を咲かせ、次に果実をつけさせ、さらにそれを熟させる。 イチジクの果実ですら、ほんの一時間で熟すことはないというのに、 それでもなお、それほど短い時間で、それほど簡単に、思考の果実を手に入れようというのか? ─―エピクテトス『語録』(第1巻第15章7‐8) ● 賢者は焦らずに「継続」する 誰だって、すぐに結果を手にしたい。しかし、エピクテトスが述べているように、困難だが意義深い人生という旅路においては、自分自身に対して我慢強くなることが大切だ。 自分のやるべきことに立ち返り、初心を忘れることなく、つねに自分自身でいつづけるのだ。 そうしていれば、干ばつなどの不測の事態に見舞われても、たくさんの果実を手にすることができるだろう。 (本原稿は『STOIC 人生の教科書ストイシズム』からの抜粋です)
ブリタニー・ポラット/花塚 恵