イスラエル国防相、停戦崩壊ならレバノン当局も攻撃と警告「戦いがまた始まれば我々は強硬に行動」
【エルサレム=船越翔】ロイター通信によると、イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は3日、レバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラとの停戦合意が崩壊した場合、攻撃対象をヒズボラだけでなくレバノン当局にも広げると警告した。
ヒズボラは2日にイスラエル軍の軍事拠点を攻撃し、同軍は直後に報復としてレバノン南部のヒズボラの軍事施設などを空爆した。カッツ氏は、ヒズボラの攻撃がイスラエルとレバノン両政府の間での停戦合意に違反するとの認識を示し、「戦いがまた始まれば、我々は強硬に行動する。これまでレバノンとヒズボラを分けてきたが、もはやそうはならない」と述べた。
イスラエル地元紙ハアレツによると、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は3日、北部ナハリヤで開かれた政府の会合で、「現在は(ヒズボラと)停戦状態にあるが、戦争は終わっていない」と述べ、今後の状況次第で戦闘を本格的に再開する可能性を示唆した。