箱根駅伝、今季も「花の2区&山登りの5区」が熱い 有力校は誰が走る? 見どころを探る
駒澤大の山川拓馬(3年)も強い。1年時の第99回大会では5区で2位と1秒差のトップで襷を受け取ると、区間4位の力強い走りでそのままゴールテープを切り、往路優勝に貢献した。2年時の前回大会は4区を走ったが、3年生となった今回再び山登りの5区を任されれば、若林と吉田の間に割って入れる力を持っている。 そして、城西大の斎藤将也(3年)にも大きな注目が集まる。1年時の2022年11月に行われた「箱根激坂最速王決定戦」の登りの部で当時3年だった先輩の「山の妖精」山本に勝利した経験を持ち、登りの適正は十分だ。箱根では1年、2年時ともに2区を走って区間15位、区間8位だったが、今回は留学生のキムタイに2区を任せて、自身の5区出走を明言している。山本の後を継いだ斎藤が、新たな「山の神」になる可能性は十分にある。 その他、前回大会の5区では、早稲田大の工藤慎作(2年)が区間6位、東洋大の緒方澪那斗(3年)が区間10位、山梨学院大の弓削征慶(3年)が区間11位となっており、彼らがその経験を生かせるかどうか。そして、初の箱根制覇&三冠達成を狙う国学院大で、誰が5区を走るのか。前回大会で区間17位に沈んだ上原琉翔(3年)がリベンジに挑むのか。それとも高山豪起(3年)か、あるいは飯国新太(1年)か。エース・平林が2区ではなく5区を走る可能性もあり、前田康弘監督の判断、選択が注目される。国学院大が課題とする5区を、誰が、どのくらいのタイムで走れるのかは、今年のレース全体における大きなポイントになっている。
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