箱根駅伝、今季も「花の2区&山登りの5区」が熱い 有力校は誰が走る? 見どころを探る
新春の第101回箱根駅伝の号砲が近づいてきた。今回は、箱根初制覇&大学三冠を狙う国学院大、箱根連覇を狙う青山学院大、王者奪回を誓う駒澤大の“3強”の争いが予想されているが、その中で注目したい区間が「花の2区」と「山登りの5区」だ。 【写真】“普通のOL”から日本を代表するランナーへ 異色の経歴で人気博したのはこの人 箱根の2区(23.1km:鶴見中継所~戸塚中継所)は毎年、各大学のエースが集うとともにレースの流れを決める大事な区間だ。そして今回は、国学院大の平林清澄(4年)、青山学院大の太田蒼生(4年)、駒澤大の篠原倖太朗(4年)の三つ巴のエース対決が実現するか注目が集まる。10000mの持ちタイムは篠原が最も速く、次いで平林、太田の順。ハーフマランの持ちタイムも篠原がトップで、平林、太田と続く。そして前哨戦となった11月の全日本駅伝では3人はいずれも7区を走り、篠原が区間賞に輝き、平林と太田が同タイムでの区間2位だった。 こう見ると箱根でも篠原が有利に思えるが、篠原と平林が並走して競い合った出雲では、平林が優れた勝負強さとレース感で突き放し完勝。強いインパクトを残した。その平林は、箱根2区を2年時(区間7位)、3年時(区間3位)と走った経験がある。対する篠原は2年時に3区(区間2位)、3年時は1区(区間賞)で、今回2区を任されれば初めて。同じく太田も1年時に3区(区間2位)、2年時に4区(区間2位)、3年時は再び3区(区間賞)を走ったが、箱根が自身の肌に合っている点は見逃せない。いずれにしても3人の実力、持ちタイムに大きな差はなく、当日、実際に走り始めてからの調子、スパートのタイミングなどで順位が変わりそうだ。 さらにこの2区は他にも好ランナーが走ることが予想される。主将として最後の箱根に挑む中央学院大の吉田礼志(4年)、早稲田大の山口智規(3年)の日本人の世代トップクラスの実力を持つランナーたち加え、城西大のヴィクター・キムタイ(3年)、創価大のスティーブン・ムチーニ(2年)、専修大のダンカン・マイナ(1年)、山梨学院大のブライアン・キピエゴ(2年)、日大のシャドラック・キップケメイ(2年)の留学生たちが顔を揃えることが予想される。そして最大の注目が、大学1年時にトラックで日本学生記録を次々と叩き出し、前回大会はまさかの予選落ちとなった東京国際大の“怪物”リチャード・エティーリ(2年)だ。