わかっていてもやめられない「無意識の浪費」。キッパリ断ち切る3つのポイント
生活費がどんどん高くなってきた昨今、支出習慣を管理することがこれまで以上に重要になりました。 とりあえず予算を立ててみても、その予算範囲で暮らすのは容易ではありません。「高いコーヒーを買うのは控えよう」と漠然と心に誓っても、朝8時に大至急カフェインが必要な時は、どうすればその誓いを守れるのでしょうか…。 この記事では、これまでよりも意識的にお金を使えるようになるコツをご紹介します。生活に真の付加価値を与えていない支出を削減できるはずです。
1. 自分の支出習慣を直視する
無意識の浪費癖は一種の生活習慣病みたいなものですが、これを直すには、自分の金銭感覚について、厳しい問いにできるだけ正直に向き合う必要があります。 「お金を何に使っているのか」という問いかけに答えることがもっとも重要です。 この場合は、概算で済ませないように。銀行口座の明細を確認し、自分の支出習慣を直視しましょう。 そして、どの支出が自分にとって本当に価値があるのか確認してください。ずっと前に忘れていた購読サービスがあるとしたら論外です。無意識の出費をなくすには、一旦そうしたものを白日の下にさらすことです。
2. 具体的な財務目標を立てる
「支出を減らす」発想は、抽象的すぎてなかなか実現できません。 レシピを選ぶこともせず、材料を買うこともなく、「料理を覚えたい」と言うようなもの。つまり、具体的で達成可能な目標を立てて、支出を意識的に減らすことが必要です。 具体的な支出目標を立てるには、まず、買い物の前に買いたいものを実際に書き出してみることからはじめましょう。 銀行口座の明細を参考に、「買いたいものリスト」を作成すること。このリストを読み返すことで、「本当に必要なものは何か」をより慎重に判断できるようになるはずです。
3. 自分へのご褒美も忘れずに!
突然厳しい節約をはじめると、お金との関係が悪くなるだけです。 NPRが説明しているように、よく考えてお金を使うこと。自問したい質問は以下のような3つです。 ・これを買うと、自分はどんな気分になれるだろう。 ・この買い物で、自分はどんな気分になりたいんだろう。 ・これを買うことで、自分はどんな気分を避けようとしているのだろう。 自分の人生で本当に価値あるものを判断できるのは、自分だけ。 私の場合は、毎日コーヒーにお金を使ってもいいように予算を立てました。人によっては、月に一度、豪華なディナーを自分にプレゼントすることかもしれません。はたまた、外食代を節約して数カ月後の休暇を思いきり楽しむことかもしれません。 お金との関係を良好にしたいなら、たまには自分へのご褒美も必要なのです。 好きなものだけにお金を使い、好きでないものに無駄遣いしていないと確信できれば、お金に関する重大な判断もずっとうまくできるはずです。 また、こちらの過去記事で、日々の小さな買い物が、長期的な家計にどれだけ影響を与えるかチェックしてみてください。 ──2023年10月28日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 Source: NPR
春野ユリ