マクロン氏と左派連合、ルペン氏の極右封じ込めに奔走
第2回投票の候補者届け出期限2日午後6時で、その時点で情勢はより明らかになる。
左派連合、新人民戦線のジャンリュック・メランション氏は、自陣営の3位候補に辞退を促すと述べ、マクロン氏は「第2ラウンドでは幅広く、明らかに民主的で共和主義的な同盟を」と呼びかけた。
メランション氏が率いる極左の「不屈のフランス」は欧州連合(EU)の財政規則を無視するような支出を提案しており、投資家を不安にさせる可能性がある。そのため、極左が有利になるような選挙区でマクロン氏の党が引くかどうかは分からない。
ルメール経済・財務相とフィリップ元首相はメランション氏の党を支持しない考えを示している。
ルメール氏は6月30日にラジオ局フランス・アンテルで「不屈のフランスは国家にとって危険であり、RNは共和国にとって危険」だと主張した。
マクロン氏の大統領の座が正式に危うくなったわけではなく、同氏は辞任の予定はないと述べているものの、第1回投票の結果は、ルペン氏陣営の政権と共存するか、基本的に膠着(こうちゃく)状態にある議会に対処しなければならなくなること意味する。
極右勢力は移民問題や年金改革、EU強化などについて、マクロン大統領の優先事項のほとんどに反対しており、投資家はむしろ膠着状態を望んでいる。
XTBの調査ディレクター、キャスリーン・ブルックス氏は、「議会が空転すれば、フランスでは現在の議会で何かを成し遂げることが難しくなるだろう。投資家はそれを望んでいる」と話した。
原題:Macron, French Left-Wing Rivals Race to Stop Le Pen Momentum (4)、Macron, French Left-Wing Rivals Race to Stop Le Pen Momentum (3)(抜粋)
--取材協力:William Horobin、Rachel Evans、Blaise Robinson.
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Samy Adghirni, Ania Nussbaum, Jenny Che