阪神・西勇輝〝おじゃま虫〟宣言 チームの理想は「ローテを若手が回っていかないといけない」けど、熟練投球で「居座って邪魔できるように」
阪神・西勇輝投手(34)と梅野隆太郎捕手(33)が7日、大阪・吹田市の「ららぽーとEXPOCITY」で「ヒュンメルスペシャルトークショー」に参加した。約1000人が集まったイベントで西勇は先発ローテーション入りを目指す若手に対し「居座って、邪魔できるように」と宣言。17年目の来季も先発陣の一角として活躍すると意気込んだ。 【写真】阪神・西勇輝と梅野隆太郎のイベントは大盛況となり、約1000人が見守った 闘志を再び燃やして17年目のシーズンに臨む。会場がファンで埋め尽くされ、上階からタオルを掲げる人の姿も見えた大盛況のトークショー。その最終盤でチーム最年長の35歳で迎える来季の目標を問われた西勇は〝おじゃま虫〟になると語った。 「ローテーションを回るのも(チームとしての理想は)若手が回っていかないといけないですし『西さん邪魔だな』って思われると思う。そこで僕が居座って、邪魔できるようにやっていきたいと思います」 実績を重ね、築き上げてきた立場を簡単に譲るつもりはない。昨季は通算2000投球回を達成し、14年連続の100投球回にも到達。太く、そして長く存在感を示してきた。近年のシーズンでは村上や才木が大きな結果を残し、来季は3年目を迎える門別や茨木らが新たに先発ローテ入りを目指す。ポテンシャルを感じさせる若手の台頭に負けじと、35歳になる新シーズンを見据える。 「先輩がいるから、壁があるような立ち位置で邪魔していきたいって意味で言いました。はい、『どうぞどうぞ』というわけじゃないですし」 燃え続ける火に新しい薪をくべてくれたのは、師匠の存在だ。かつて合同自主トレを行っていた巨人・菅野が、今季15勝の活躍でリーグ優勝に貢献してセ・リーグMVPを獲得。一度苦しいシーズンを経験してからの見事なカムバックを目の当たりにし、西勇は「僕らからしたら、火が消えかかりそうなところに、もう一度燃えるような」熱い思いを感じたという。 菅野は女房役の小林とともに最優秀バッテリー賞も受賞した。西勇も長くバッテリーを組み、この日もともに登壇した梅野とともに、2人でさらなる活躍を目指す決意を新たにした。 「91年代(の梅野)と90年代(の西勇)が(若手に対して)そんな甘くないよっていうような結果を出すしかないって、誰もが分かっていることなので」