猛暑で食材価格が高騰! 暑さに強い「コメ」が救う!?【WBS】
日本列島の広い範囲で猛烈な暑さが続いています。猛暑の影響で、野菜の価格が高騰しているほか、コメが品薄になるなど、大きな影響がでています。私たちの食卓はどうなるのでしょうか? 東京・三鷹市の青果店「マルゴ青果」。連日の猛暑を受け、ほうれん草は、7月22日の週は100円でしたが取材した30日は248円に、サニーレタスは100円から178円に。7月に入ってからの猛暑を受け、葉物野菜などを中心に流通量が減少。この店では、ホウレンソウなどの野菜の価格がおよそ2倍になっているといいます。 猛暑の影響は果物でも出ていました。 「高温障害で、あまり高温だとブドウの実が房から取れる状態。それで販売しにくくなったり、値段が高くなったりする」(「マルゴ青果」三鷹本店の川又篤店長) また気温が高くなると、糖度が高い桃ほど傷むのが早く、現在出回っている桃は糖度の低いものが中心だと言います。 「昔はある程度暑くても品物がどんどん出てきたので、夏は野菜と果物が安いイメージだったが、今は逆に品物が全くなくなったので品質が悪くて高いという状態」(川又店長)
猛暑の影響はほかにも出ています。去年の猛暑の影響を受け、品薄状態が続くコメ。 東京・練馬区にあるスーパーアキダイでは、7月25日から、1人1点までというコメの購入制限を始めました。 「普段は山のように積んでいるが、ほとんど空になってきている状況。注文しているがコメが来ない。いつ来るか分からない状態」(スーパーアキダイの秋葉弘道社長) スーパーでは、他にも「ライフ」が「1家族2点」まで、「オーケーストア」が「1家族10キロまで」とするなど、コメの購入制限が広がっています。 去年の猛暑の影響でコメが白濁したり、割れたりと品質が悪化。その結果、コメの流通量が減少しました。品薄によってコメの価格も高騰。JAグループなどが業者に卸す際の取引価格は6月に60キロあたり1万5865円と約11年ぶりの高値を付けました。 スーパーアキダイでもコメの店頭価格が春に比べ1~2割上がったといいます。品薄の状況は、新米が収穫される9月ごろまで続くといいますが、価格はどうなるのでしょうか。 「このままコメの値段が平年と同じぐらいの値段になることはあり得ない。高値のまま推移すると思う」(秋葉社長)