猛暑で食材価格が高騰! 暑さに強い「コメ」が救う!?【WBS】
猛暑に負けないコメとは?
毎年の猛暑。コメの生産量の減少が懸念される中、それを克服しようとする動きも出ています。茨城・坂東市にある「ソメノグリーンファーム」。創業から23年間、主にコシヒカリの栽培をしてきました。 「あまりの暑さで生育が止まってしまうのではと言われている」(「ソメノグリーンファーム」の染野実社長) 去年収穫したコシヒカリは猛暑に耐えられず、白く濁ったコメが混ざっています。ソメノグリーンファームでは例年収穫するコメの9割が最高級の「1等米」でしたが、去年は猛暑の影響でわずか4割ほどにとどまったといいます。 「収入がやはり減ってしまうから残念」(染野社長) こうした状況を改善できないかと、今年は、あるコメの生産に力を入れたといいます。 「『にじのきらめき』という新しく育成された品種のコメ。暑いと一般のコメは白く濁った乳白米が出やすいが、『にじのきらめき』はそれが出にくい」(染野社長) 「にじのきらめき」は6年前に作られた暑さに強いコメの品種で、猛暑を経てもコメが白く濁ったり割れたりすることが少ないのが特徴です。実際に、去年収穫した「にじのきらめき」は、ほぼ全てが1等米だったといいます。 「最高の品種だと思う。いま急速にこの作付けが拡大している」(染野社長) こうした暑さに強い品種の生産は全国で増え続けていて、作付け面積は10年前に比べ3倍にもなっています。染野社長の田んぼでも、今年「にじのきらめき」の作付け面積を去年の倍にしました。今年の売れ行きによって、さらなる生産の拡大も視野に入れているといいます。 「これだけ暑いと品質の低下はわれわれにはどうにもできない。リスク回避のために何種類か作っていくしかない」(染野社長) ※ワールドビジネスサテライト