【Japan Data】移住希望地 4年連続で静岡県が首位 2位には群馬県が急浮上
ワークライフバランスを重視する傾向が強まる中、人々はこれまでの生き方を見直しつつある。「どこに住み、どこで働くか?」という問題への答えは、容易には見つからない。これからの人生、あなたはどこで暮らしたいですか?
全国約580の自治体と連携し、移住に関する情報を提供している認定NPO法人ふるさと回帰支援センター(東京)が、移住希望地の2023年ランキングを発表した。窓口を訪れた相談者から人気が高かったのは静岡県で、4年連続1位だった。2位には、前年9位から急上昇した群馬県が入った。 同センターによると、静岡県は東京へのアクセスや利便性の高さへの評価が高く、多くの年代から人気を集めた。群馬県は、地震が少なく、東京と比較して生活費や教育費が割安なことが好感されて、子育て世代からの相談が急増した。東京から100キロ圏内ということもあり、テレワーク層からも人気が高いという。 コロナ禍以降、東京圏周辺の各県の人気が続いている。一方、前年12位から7位へ浮上した北海道は、関東近県に集中していたテレワーク移住の希望が広がった形だ。
2023年 移住希望地ランキング
セミナー参加者の中で人気が高かったのは群馬県で、前年14位から初めて1位となった。古民家をDIYするノウハウや、移住にかかる費用について相談できるセミナーを企画、開催したことが功を奏した。3位には、前年8位から和歌山県が大きくランクアップした。住まいや仕事探しなど、具体的な情報収集をしている人々へのセミナー開催が効果を上げた。 23年の移住相談件数(面談、電話、メール、見学、セミナー参加)は、過去最多の5万9276件で、22年に比べ13.3%増えた。過去最多の更新は3年連続。相談者の43.6%は都内在住者という。
移住相談件数の推移
調査は同センターへの新規相談者を対象に、2023年1月4日~12月27日に実施し、1万7056人から回答を得た。