大黒摩季さんが愛車歴を初披露! 赤いアウディから始まったアーティストらしいカーライフとは? ZARD・坂井泉水さんとの知られざるエピソードも
MV撮影に使えるクルマ選び?
「ほぼ乗り潰しました」というアウディのあと、大黒さんのもとにやって来たのは、黒いメルセデス・ベンツ「SL」だった。1971年から1989年までつくられた3代目SL「R107型」。着脱可能なハードトップを備えた、憧れのオープンカーだった。1997年にリリースされた『ゲンキダシテ』のMV(ミュージックビデオ)では、大黒さん自身がこの黒いSLを走らせるシーンが登場する。 「初期のMVはほとんどクルマ絡みですよ。事務所も『摩季はこういうのに乗ったらいいじゃない?』って、イメージに合うクルマを勧めてくるんです。いま思えば『これならMVに使えるな』って考えてたんじゃないかな(笑)。でも私も素直に、カッコいい! と、思ったんですよね。当時、ミュージシャン仲間はポルシェとかシボレーの『コルベット』に行く人が多かったけど、そこでクラシックなベンツのオープンっていいじゃん!って」 大黒さんはデビューから数年のあいだ、大ヒットを連発しながらもテレビ出演やライブツアーをおこなわなかった。そのためファンが姿を見られるのはMVや雑誌などに限られ、そのミステリアスさがカリスマ性を増幅させる理由にもなった。同じ事務所に所属し、大黒さんと同年代で親交の深かった「ZARD」の坂井泉水さんもまた、露出の少なさゆえ伝説的な存在となったアーティストだ。1997年にリリースされた『永遠』のMVでは、カリフォルニアの砂漠で青いポンティアック「GTO」を走らせる彼女の姿が映し出されている。 「泉水ちゃんとは仕事でもプライベートでも付き合いがある仲良しでした。がさつで男っぽい私に対して、泉水ちゃんは立ち振る舞いが美しくて上品。対照的なふたりだったけど、私がMVでクルマに乗っているのを見て、泉水ちゃんのスタッフが『坂井もああいうのやってみたら』っていう話をしたんじゃないかな。風にバァーっと吹かれる私と違って、『永遠』の泉水ちゃんは映画のシーンみたいにスタイリッシュだけど、その源流は私なんですよ(笑)」