2024年版 最新の格安EV 10選 英国で「コスパ」の高い電気自動車は?
7. MG 4
長所:コスパ優秀、広い居住空間、運転が楽しい 短所:運転支援システムに改良が必要、内装材の質感が低い、インテリアの使い勝手に難あり 価格:2万6995ポンド(約555万円) Cセグメント・ハッチバックの最安価の座はBYDドルフィンに奪われてしまったが、それでもMG 4は注目する価値がある。 後輪駆動のパワートレインと快適なサスペンション設定のおかげで、純粋に運転が楽しい。さらに、エントリーグレードの公称航続距離は約350kmで、もっと高価なEVとも肩を並べる。 電動ホットハッチとも呼べる高性能の「XPower」というモデルもある。3万6495ポンド(約750万円)とかなり高価だが、デュアルモーターから最高出力435psという驚異的なパワーを発揮し、発進や低速からの加速性能はスーパーカーを上回る。
8. 日産リーフ
特長:充実した標準装備、大きなトランク、快適な乗り心地 短所:ライバル車より航続距離が短い、CHAdeMO急速充電器、ドライビングポジションが理想的ではない 価格:2万8495ポンド(約585万円) 初代日産リーフは、量産型EVの先駆者だった。第2世代はそれほど革命的なものではないが、CセグメントのEVとしては比較的安価で、重要な役割を担っている。 エントリーグレードの「シロ(Shiro)」は39kWhのバッテリーを搭載し、公称航続距離は約270kmだが、これは同価格帯のライバル車より短い。発売から年数が経過し、旧式化していることによるものだ。 また、英国ではCHAdeMO充電器がもはやめずらしい存在となっている。
9. マツダMX-30
長所:スタイリング、高級感のあるキャビン、快適 短所:重量面でのアドバンテージがない、ハンドリングに「マツダらしさ」がない、航続距離が非常に短い 価格:2万8995ポンド(約595万円) 欧米のメーカーとは異なるアプローチをとっているマツダ。ロータリーエンジンで有名な同社は、初のEVの航続距離が200kmと比較的短いことをアピールしている。平均的な通勤には十分だと考えているのだ。 MX-30は、この価格帯のEVとしては驚くほど高級感がある。マツダ独特の奇抜なスタイルが印象的だ。 純粋なBEVではないが、ロータリーエンジンのレンジエクステンダーを搭載したR-EVも投入された。バッテリーだけで85km、エンジンを発電機として使用640km以上を走ることができる。
10. ミニ・クーパー・エレクトリック
特長:時代を超越したデザイン、上質なインテリア、新技術 短所:航続距離、乗り心地、実用的ではない 価格:2万9945ポンド(約615万円) 新世代のミニ・クーパーのEVバージョン、クーパー・エレクトリックは最も安い仕様で2万9945ポンド(約615万円)からとなる。 41kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は約300km(先代モデルより大幅アップ)と謳われている。 ガソリン車のバージョンもあるが、見た目は同じでもプラットフォームがまったく異なる。クーパー・エレクトリックを筆頭に、ミニはEV専用ブランドとなるべくラインナップの刷新と拡張を開始する。
ジャック・ウォリック(執筆) 林汰久也(翻訳)