「挑戦する過程に意味を見いだす」BiSH モモコグミカンパニーが語る人生を輝かせる方法
挑戦する過程に意味を見いだすことが輝ける秘けつ
――アーティストや作家として、ご自身が輝くことができる秘けつを教えてください。 モモコグミカンパニー: ゴールが見えているから頑張れるというのはあるとは思うんですけど、ゴールが見えてなくても頑張れる人が本当に輝ける人なのかなと思っています。挑戦する過程に自分の中で意味を見いだしていくことが、くじけないで輝ける秘けつかなと。 私は小説をうまく書けるわけではないんですけど、書いているとき「自分は輝いている」って思っていました。プロの作家さんみたいに書けないけど、すぐそこにいく必要はない。私はパーフェクトであるよりも、ちょっと足りない部分がある方が輝いているなと感じるんですね。その欠けている部分が、その人らしさでもあると思うし。 100点を目指すべきだけど、焦ってそこに行く必要はなくて、そこにたどり着いていないときの自分もちゃんと認めてあげるようになれればいいなと思います。 ――今後、どんなチャレンジをしていきたいですか。 モモコグミカンパニー: BiSHは解散が決まっていて、今後の活動時間が限られていますが、最後が決められているからこそ頑張れるというのは絶対にあります。 私は「生きろ」と言われるよりも、「死んでもいいから生きろ」って言われる方が気が楽なんです。終わりが決まっているからこそ出せる力がある。それはBiSHに絶対マイナスになるはずがないと思ってるので、「BiSHのモモコグミカンパニー」を全うすることを頑張っていきたいですね。その中で感じたものをどれだけ自分の体に刷り込ませられるかが、これからの自分にもつながってくると思います。 もちろん出会いも大切にしたいですね。そして、BiSHの活動を言い訳にしないで、文章も地道にコツコツと書いていきたいです。 ----- モモコグミカンパニー 2015年、BiSHのメンバーとして活動開始。結成時からのメンバーであり、最も多くの楽曲で作詞を手がける。2018年3月に初の著書『目を合わせるということ』(シンコーミュージック)を、2020年12月に2冊目のエッセイ集『きみが夢にでてきたよ』(SW)を、2022年3月に小説デビュー作となる『御伽の国のみくる』(河出書房新社)を上梓。 文:田中いつき (この動画記事は、TBSラジオ「荻上チキ・Session」とYahoo! JAPANが共同で制作しました)