関電が金品受領で再び会見(全文4)激しい恫喝で半身不随になる対応者も
関西電力の役員ら20人が高浜原発のある福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていた問題で、同社は2日午後から記者会見を開いた。 【動画】関電が金品受領で再び会見、氏名など公表へ 八木会長、岩根社長ら出席 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは、「関電が金品受領で再び会見、氏名など公表へ 八木会長、岩根社長ら出席(2019年10月2日)」に対応しております。 ◇ ◇
なぜ個人の判断に任せていたのか
朝日新聞:少なくとも原子力事業本部ができ、1F事故が起き。それからエスカレートしたという、そういう流れだというふうに聞こえましたけども、今回、岩根社長以外はほぼ全員が美浜原子力事業本部の経験者、もしくは現職の方で、これで八木さんが社長時代に、なぜ、引き継ぎがあったにもかかわらず、なぜ個人の役員、さらに幹部社員も今回含まれてますけれども、なぜ個人の判断に任せていたのか。これがいわゆるガバナンスの問題点の大きなところだったと思いますけれども、その辺りの責任についてはいかがでしょう。 八木:ご指摘のように私が実際原子力事業本部に在籍しているときに、こういう森山氏との接点があって、金品のお預かりという状況が、そういった経験をした。そののちに、私、社長になったわけでございますが、先ほど申し上げました、社長になってから現在まで一度もお会いすることがなかったということと、そういう意味ではその後の森山氏の金品の受け渡しといいますか、これがこのようにエスカレートしているというのは正直認識しておりませんでした。 そういう意味では会社として本来是正していくべきという思いが私としては至らなかったということが大いに反省しております。また一方でこのような本人が金品を受け取りたくないという思いの中で、地元の有力者、特に原子力事業に大きな影響のある方の機嫌を損ねてはいけないという。それは損ねるということは原子力事業、当社の原子力事業に大きな影響があるということで、そういう思いの中で個人が1人1人悩みながら、本当は受け取りたくないんですが怒らせてはいけないという中で、いったんそういう形でお預かりして、後日お返しをするチャンスを狙う。 そういう意味では私としてはこういう本来個人としての問題とすべきではなく、会社がリスクを背負ってきちっと対応をするっていう仕組みを本来つくっておくべきだと、そういうことができていなく、個人にお任せしたという意味では本当に対応した社員に申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当につらい思いで彼らは対応したと思います。 そういう意味では私の思いが至らなかったのが大きな反省でございます。そういう意味では今回のことを踏まえまして、会社としてこうしたリスクを背負った、しっかりと対応していく、再発防止をしっかり立てると。その前に、全てのうみを出し切るということで対応してまいりたいと思っております。