関電が金品受領で再び会見(全文4)激しい恫喝で半身不随になる対応者も
森山氏へ何を要請し、どのような成果が得られたのか
八木:私からお答えいたします。私の原子力役員の時代のときの感じでございますが、この資料の3ページにもございますように、この森山氏は高浜発電所3・4号機の誘致、あるいはそのときの地域の取りまとめ等々で当社はかなりご協力をいただいたというそういう背景から、もともと高浜町の元助役でもございますし、原子力事業の推進に大変ご協力があり、地域全体に対して取りまとめ等、あるいはかなりの影響力というんですか、そういうのを持っておられた人物と思っております。 私どもとしてはそういった方が機嫌を損ねて原子力事業に反対をされると、その高浜町全体の、地域全体が反対に動いていくリスクがあると。私どもの原子力事業というのは地域と共に共生するという、つまり地域のご理解があってからこそ原子力事業は成り立つものでありますので、地域から反対の声が出てくるというのは非常に原子力事業運営に影響があるということで、そういった意味ではこの森山氏っていうのは大変な影響力を地元において持っているということで、われわれは感じておりました。 NHK:関連する質問なんですけれども、地域の影響力、取りまとめというのは具体的には地域に対して、どういったことを具体的なアクションとして、どういったことを要請されて、それによってどのような成果が得られたというような認識があるんでしょうか。 岩根:基本的に今、八木が申し上げましたように、われわれの原子力事業につきましては、1つ1つ地元の皆さまにご説明をして、1つ1つご理解をいただきながらステップ・バイ・ステップで進めてまいるというのがわれわれの基本的な考え方でございます。森山氏の場合は金品の受領を拒否する、あるいは金品を返しにいったときには、わしが原子力を反対してどうなるか分からんのかといったことを相当強くおっしゃったようでありまして、それにやっぱり担当のほうが、これで原子力の地元の理解活動が阻害されるということを恐れたということが背景としてあるのではないかというふうに思っております。