まったく歯が立たず…。J3でボロボロだった歴代チーム6選。サポーターを失望させてしまったのは
カマタマーレ讃岐(2021シーズン)
監督:上野山信行→ゼムノビッチ・ズドラブコ 最終順位:最下位(15位) カマタマーレ讃岐の2021シーズンは散々なものだった。 讃岐は前シーズン限りで望月一仁監督が退任となり、上野山信行が新監督に就任。ジェネラルマネージャー(GM)を兼任しながらトップチームの指揮を執ることになった。 チームはシーズンの目標をJ2昇格に設定したものの、スカッドにはほとんど手を加えず。その不安は開幕後すぐに現実のものとなり、自分たちの首を絞めることになる。 開幕2連敗を喫する最悪のスタートを切り、3月末には上野山監督が辞任。西村俊寛が暫定的に指揮を執り、4月にゼムノビッチ・ズドラブコが後任監督に就任することになった。 だが、ズドラブコ新監督の下でもチームは復調することはできない。第7節から第10節を2勝2分で終えることには成功したものの、安定した勝ち方を確立させることはできなかった。 第20節からは勝てない時間が続き、第26節までの7試合では一度もゴールネットを揺らせず。さらに、ラスト10試合の結果は5分5敗と最悪のエンディングで2021シーズンを終えている。 開幕前の非現実的な目標設定と、圧倒的な得点力不足。2つの問題を抱えたまま戦った讃岐は、J3最下位になった。一度も上位争いに参加できなかった点も踏まえると、フロントの見立ては甘すぎたと言わざるを得ない。
SC相模原(2022シーズン)
監督:高木琢也→薩川了洋 最終順位:最下位(18位) 2022年のSC相模原は、あまりに悲惨な結果でシーズンを終えている。 前シーズンに引き続き、高木琢也監督に率いられた相模原は、開幕3試合を2勝1敗で終えるまずまずのスタートを切った。しかし、第4節から第6節にかけて3連敗を喫すると、チームには不運が訪れる。 チーム内で新型コロナウイルスが流行し、第7節、第8節の試合を延期に。ようやく開催できた第9節ではFC岐阜に0-2の完封負け(第4節から数えて4連敗)を喫した。 徐々に順位を落とすチームに対し、クラブは現状打破を目指して監督交代を敢行。5月に高木監督は解任となり、薩川了洋監督が後任に就任した。 監督交代後の第11節ギラヴァンツ北九州戦(3-2)、第12節FC今治戦(3-1)でシーズン初めての連勝を記録したものの、「解任ブースト」は一時的なものに留まった。チームはなかなか勝ち点3を奪えず、下位を低迷。第25節から最終節まで一度も勝利することができなかった。最終的に、相模原はリーグ最下位で2022シーズンを終えている。 なぜ、悲惨と呼べるのか。それは相模原にとってこの2022シーズンはJ3降格1年目だったからである。 多くの場合、上位ディビジョンから降格してきたチームは1年での復帰(昇格)を目指して上位争いに参戦する。最下位になるというのは珍しいだろう。新型コロナウイルス感染拡大の影響があった点は留意する必要があるが、相模原は不名誉な前例を作ってしまった。