【NFL】シーズン初戦で苦戦もチームの勝利に満足するベアーズQBウィリアムズ
もちろん、すべてがウィリアムズのせいというわけではなかった。ランゲームは序盤で失速し、試合を通してライトガード(RG)を交代させていたオフェンシブラインは息が合っていなかった。ワイドレシーバー(WR)たちも完ぺきとは言えず、キーナン・アレンはアウトルートで、タッチダウンにつながるはずだったウィリアムズからの絶好のパスを落としている。結果的に、ベアーズはフィールドゴールでプレーを締めくくった。
ウィリアムズは「もちろん、俺たちは(オフェンス面で)自分たちが望むようなパフォーマンスを発揮できなかった」と振り返っている。 「俺たちは一番効果的なチームになりたいと思っている。自分も含めてね。自分が望むようなパフォーマンスができなかった。いつもはミスしないようなパスも何度か外してしまった。他にもいろいろとある」
“いろいろ”に含まれるミスの1つとして、試合前半にウィリアムズが19ヤードのロスを伴うサックを喫し、フィールドゴール圏外に外れてしまったことが挙げられる。とはいえ、ウィリアムズは2回のニーダウンで試合を終える前に足も駆使してプレーし、複数のプレッシャーをかわしつつ、3回のスクランブルで17ヤードを獲得した。第3ダウン残り10ヤードの場面で見せた11ヤードのランは、第4クオーター序盤にタイタンズとの差を17対13に縮める一因となっている。
周りの状況を踏まえても、ウィリアムズの成績はこれまでのフットボールキャリアの中でも特に控えめなものだったと言えよう。2022年ハイズマントロフィー受賞者のウィリアムズはオクラホマ大学と南カリフォルニア大学(USC)の両方で素晴らしい成績を残し、カレッジでの37試合で1万0,082ヤードを記録している。
しかし、今回ほどフラストレーションのたまる試合を経験したことはあるかという質問に、ウィリアムズは昨年にUSCの一員として臨んだノートルダム大学との試合をすぐに思い出した。ウィリアムズは37回のパスを試みて199ヤード、インターセプト3回を記録(大学時代の総インターセプト数は14回)。また、キャリー13回でマイナス2ヤードに抑えられたウィリアムズは、ノートルダム大学のディフェンスに苦しめられ、6回のサックを喫した。