「トレンチコート」が再び街にやって来た!
さて、今月のアイテムはトレンチコートです。トレンチといえば、数ある男の定番のなかでも主役度マキシマムのアイテム。ですが、そういえばここ数年ご無沙汰していたような……とお感じの方も多いでしょう。実はこの“そういえば”こそ大事なサイン。大定番を新調するタイミングです。
道ゆく女性の目には「トレンチコートが似合う人ってやっぱり男らしい♡」と映るはず
定番こそアップデイトが肝要です、とLEONではかねてから繰り返しお伝えしております。だからこそ本連載もモテるオヤジの“新定番”なわけですが、なかには目からウロコの新しさもありまして、その好例が今回お届けするトレンチコートです。
何が目からウロコかというと、実はいま新調したいトレンチは、かつてハンフリー・ボガートを包んでいたような王道スタイルの一着だから。具体的にはガバッと羽織れる大ぶりのシルエットで着丈も長め。色もこれぞトレンチ! な淡いカーキが気分です。さらにエポーレットやガンパッチなど、トレンチをトレンチたらしめるパーツを極力省略していない本格仕様の一着を選びたい。どうです、まさに王道でしょ。 でも、ちょっと顔を上げて周りを見回してみてください。街はシンプル一色じゃありませんか? となれば、元来デコラティブな王道トレンチを着るだけで即際立てる。それでいて泣く子も黙る大定番かつ、ユルリなシルエット自体は気分ですから、際立つからといって悪目立ちにはつながりません。 結果、道ゆく女性の目には「トレンチコートが似合う人ってやっぱり男らしい♡」と映るはず。なので、この冬はぜひ、風景のなかで新定番になるトレンチコートを一着どうぞ。 コートは下と同じ。ニット4万6200円/グランサッソ
「トレンチコート」の選び方
いま選びたいトレンチコートは、着丈長めでユルリなシルエット。色はオーソドックスなものでトレンチ特有のパーツもしっかり揃った一着がいい。つまりは、あえての王道こそが狙い目ってこと。
縦糸にウール、横糸にコットンを用いたウールコットンギャバジンのブリティッシュトレンチコート。縦糸と横糸の色を微妙に変えることで、奥行きのある色調と光沢感を実現。ミリタリースタイルを継承したディテールや大きめのラペルを備えたデザインは、力強くもエレガントな印象です。