13日の国会閉会で逮捕者も? 自民党の政治資金”キックバック”問題 政権内から安倍派一掃へ 岸田総理は”安倍派をぶっ壊す”事ができるのか
自民党派閥・安倍派(清和政策研究会)の政治資金を巡る問題。政権の中枢を担う議員に、次々と裏金作りの疑惑が浮上し、日を追うごとに深刻さを増しています。
「人事についても政治の信頼回復と国政の停滞回避のため、然るべきタイミングに適切な対応を取るということに尽きると思います」。 11日午後行われた参院本会議でこう話した岸田文雄総理大臣。人事について具体的な言及を避け、曖昧な答弁が目立ちました。 ただ、政権内からは安倍派が一掃される見通しで、あさって以降、岸田政権内にいる安倍派の閣僚4人に加え、副大臣5人、政務官6人の合わせて15人全員を交代させるとの方向で話が進んでいるという事です。
あさって国会閉会 「逮捕者が出る可能性が極めて高い」 裏金は数十億円規模の可能性も
自民党本部での勤務経験があり、裏方として政治の世界を見てきた政治アナリストの伊藤惇夫氏に話を聞きました。 ―――「安倍派では"キックバックして不記載"ということが、20年以上前から受け継がれていた。今後、疑惑は10人では済まないだろう。裏金は数十億円規模の可能性もある。国会閉会後、逮捕者が出る可能性が極めて高い」。 (木原善隆コメンテーター)「伊藤さんは、逮捕者が出る可能性が高いと言っている。会計責任者などではなく、ちゃんと国会議員まで(逮捕者が)行ってくれることを望む。また、安倍派だけの問題なのか。それ以外の会派でもキックバックはあったと分かっている。きちんと調べてほしい」。
支持率ボロボロの岸田総理 「安倍派をぶっ壊す」事は出来るのか ヨロヨロ続けて来年9月の内閣改造までガマン?
"安倍派一掃"の方針について ーーー「極めて異例。今までの安倍派一強のつけが大きく、新しい人事には『泥舟に乗りたくない』と嫌がる議員が多い」。 岸田政権の今後は? ーーー「党内に新政権を作る余裕がないので、ヨロヨロの岸田政権を続けて、何とか来年9月の内閣改造まで持っていくのではないか」。
(木原善隆コメンテーター)「安倍派はこの25年間、自民党の中心にいた。総理を輩出し、総理を出していないときも主流派だった。かつて小泉純一郎総理(当時)は『自民党をぶっ壊す』と言って田中派外しを行ったが、支持率が高い総理だから出来たこと。支持率ボロボロの岸田総理にそのような力は残っているのか」。 (『newsおかえり』2023年12月11日放送分より)
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