中国主席、24年GDP成長率目標の達成示唆-5%前後と予想
金融緩和
中国で次に緩和策を打ち出すのは、中国人民銀行(中央銀行)かもしれない。人民銀は、24年末までに発表の可能性があるとみられていた市中銀行の預金準備率引き下げを、まだ行っていない。
同行の潘功勝総裁は10月、流動性の状況に応じて、年内に預金準備率を0.25-0.5ポイント引き下げる可能性があると述べていた。12月の主要経済会合で最高指導部は、「適切な時期」に準備率を引き下げると表明したが、詳細は明らかにしなかった。
預金準備率引き下げのような注目を集める緩和措置は人民元の下落圧力を強めるため、人民銀は元相場安定の必要性を考慮した公算が大きい。12月に入り人民元は、1年ぶりの安値に下落した。
米金融当局が急激な利下げにより慎重になったとみられることも、人民銀の預金準備率引き下げを思いとどまらせた可能性があると、中国のシンクタンク、国家金融発展実験室の特別上級研究員、ブルース・パン氏は指摘。準備率引き下げがあり得る次の時期は、1月20日のトランプ政権発足後だろうと、同氏は述べた。
「人民銀は外的な不透明性の高まりに対処するため、政策余地を維持している。過剰な流動性を注入すれば、人民元相場や国債利回りの管理が難しくなる可能性もある」とパン氏は語った。
原題:Xi Says China’s 2024 GDP Growth Set to Hit Target of Around 5%(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Bloomberg News