『62』のベストスコアで4位に急浮上 初出場の37歳シーマス・パワーは日本のコースと好相性
<ZOZOチャンピオンシップ 2日目◇25日◇アコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70> 暗闇の中で…松山英樹が居残り特打【写真】 初出場のシーマス・パワー(アイルランド)が2日目にボギーなしの8バーディを量産。この日のベストスコアとなる「62」をマークし、首位と3打差のトータル9アンダー・4位タイに浮上した。 パワーはアイルランド出身の37歳。ジュニア時代はローリー・マキロイ(北アイルランド)や同郷のシェーン・ローリーらと一緒に腕を磨いた。2011年にプロ転向すると、長い下積みを経て21年「バーバゾル選手権」で米ツアー初優勝。翌年はメジャー大会に初出場し、「マスターズ」27位、「全米プロゴルフ選手権」9位、「全米オープン」でも12位に入ると、同年10月の「バミューダ選手権」で2勝目を挙げた。 日本に来るのも、「ZOZOチャンピオンシップ」も今回が初。「ずっと来てみたいと思っていたけど、昨年はケガで出場できなかった」と念願の来日となった。「次はゴルフ以外で戻ってきたい」とすでに虜(とりこ)。火曜日にコース入りした第一印象は「コースがきれい。フェアウェイがせまくて、精度が求められるけど自分のショットに合っていると思う」と、日本のコースとも相性は悪くない。 1アンダー・35位タイからスタートした2日目は8打伸ばし、一気にリーダーボードを駆け上った。前半3ホールはパーを並べたが続く4番から4連続バーディを奪うと流れに乗った。後半も4つのバーディを奪取し、ボギーなしで駆け抜けた。 「グリーンの傾斜がトリッキーだけど、パットが良かった」ことが好成績に結びついた要因。初日もいいパットはあったが、雨で軟らかく感じたことで少し苦戦。この日は早いスタートということもあり、前半はベストなグリーンコンディションでグリーンを攻略。後半12番では難しい下りのパットも完ぺきにラインを読み、トリッキーな傾斜にも対応できた。 「あした以降もチャンスにつけて、いいパットを決めたい」。堪能している日本滞在は、結果がついてきてさらに充実の1週間になる。初出場の地で、2年ぶりとなる3勝目を狙う。(文・小池文子)