【Bellator】18戦無敗の王者が禁止薬物陽性反応に「医師から処方された薬を介して体内に入った」──ウスマン・ヌルマゴメドフのGP準決勝はノーコンテストに
PFLによる買収報道がされている『Bellator』で、ライト級GP決勝進出を決めていた同級王者ウスマン・ヌルマゴメドフ(米国)が、薬物検査で陽性反応。カリフォルニア州アスレチックコミッションから、5万ドルの罰金と6カ月間の出場停止処分を受けたことについて、「医師から処方された薬を介して体内に入った禁止物質が見つかった」とSNSで声明を発表した。 【写真】この豪華カードが並んだ11月17日(日本時間18日)の『Bellator 301』 ヌルマゴメドフは「試合の数カ月前、私は治療を受けていましたが、残念ながら事前にアスレチック・コミッションに通知していませんでした」と説明した。 2023年10月の『Bellator 300』の試合前に実施されたドラッグテストによるもので、同大会で実施されたGP準決勝のブレント・プリムス戦(ウスマンが判定勝ち)の結果はノーコンテストに変更されている。 ヌルマゴメドフのマネージャーのアリ・アブドルアジズは、「ウスマンは持病の治療薬を処方されていただけで、アナボリックステロイド、EPO、HGHなどではない。強化するものは何も無かった。彼はプリムスと再戦し、トーナメントに戻るだろう」と、運動能力向上のステロイド系のものではないと主張しているが、ヌルマゴメドフが保持していたライト級王座は剥奪され、ライト級ワールドGP決勝進出も無くなるとの見方がされている。 カリフォルニア州アスレチックコミッションのアンディ・フォスター執行役員とヌルマゴメドフが署名した和解契約書によれば、ヌルマゴメドフは禁止薬物が医師から処方されたという証拠を提出しているが、物質名については明かしていない。また、ヌルマゴメドフは自主的にアンチドーピング・プログラム(VADA)にも登録していたことが分かっている。 ヌルマゴメドフは事後にTUE(Therapeutic Use Exemptions=治療使用特例)を申請したが、コミッションは受け付けていない。 優勝賞金100万ドルが賭けられたBellatorライト級ワールドGPの、もうひとつの準決勝(5分5R)は、11月17日(日本時間18日)の『Bellator 301: Amosov vs. Jackson』にて、パトリッキー・ピットブル・フレイレ(ブラジル)と、アレキサンダー・シャブリー(ロシア)によって争われることが決定している。その勝者は、ヌルマゴメドフに代わり、ブレント・プリムスと戦うことになるのか。Bellatorの発表が注目される。
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