コロナ禍でも右肩上がりの外国籍町民。約50カ国から人が集まる神奈川県央部の「異国」愛川町
「しょうがないね。もうちょっとガマン。来年は相模川でバーベキューするのが楽しみ。肉はペルー人の友達が安いって教えてくれた業務スーパーで買うよ」 同じく町役場に家族で訪れたブラジル人、サカグチシゲオさんはそう笑う。町に住んでからは、ペルー人やベトナム人などとも交流が増えたと笑う。今ではサカグチさんが、日本に仕事を求める友人の相談に乗ることもあるそうだ。 いずれの住民の言葉にも、日本での生活をしていく覚悟と意志がにじむ。もちろん生活や文化へのさらなる相互理解、教育、医療などにも課題はあるが、それらを真摯にクリアして、日本の多文化共生のモデルケースを提示できるのではないか。人口4万人ほどの小さな、口コミで広まった博愛の町。その未来に注目したい。