半世紀の節目祝う 奄美佳南園が記念式典 奄美市名瀬
鹿児島県奄美市名瀬の特別養護老人ホーム奄美佳南園の開園50周年記念式典が16日、名瀬のアマホームPLAZAであった。利用者の家族や地域住民、来賓、職員など約100人が参加。島唄や記念礼拝、講演で開設から半世紀の節目を祝った。 奄美佳南園は1974年5月、奄美大島で2施設目の特別養護老人ホームとして開設。2004年には施設の建て替えを行った。現在の入所者は80人で、ショートステイ利用者は10人。 式典は唄者の楠田莉子さんの島唄で幕開け。祝いの席で歌われる朝花節など4曲を披露した。続いて日本キリスト教団名瀬教会の主任牧師・青山実さんによる記念礼拝が執り行われた。 安田壮平奄美市長(諏訪哲郎副市長代読)はあいさつで「開園以来、地域に根差した多様な福祉サービスを提供され、高齢者福祉の向上に尽力された。今後も地域社会の発展に力添えをいただきたい」などと述べた。 同園を運営する社会福祉法人「聖隷福祉事業団」(静岡県浜松市)の青木善治理事長も来島し「今後も創業から受け継いだ精神や理念を大切にしつつ、社会の変化に敏感に対応しながら自分たちの組織を常にアップグレードできる柔軟性を持った組織として運営していく」と語った。 後半は2代目園長の加納八輝氏が「奄美佳南園の成り立ち」、大規模災害現場で障がい者医療に携わった経験がある大木茂医師が「巨大地震に備える障がい児(者)への対応」と題して講演した。