「実家の片づけ」で、親のやる気を引き出すコツ。意見を尊重&得意を活かすのが重要
気になっていても始め方や方法が分からず、あと回しにしがちな「実家の片づけ問題」。今から少しずつ取りかかれば、親とのコミュニケーションのきっかけにもなり、安心につながるかも。そこで、整理収納アドバイザーのEmiさんと、生前整理普及協会代表理事で日本清掃収納協会会長でもある大津たまみさんに実家の片づけのコツを教えてもらいました。 【画像】“定位置”
両親の性格に合わせた片づけで皆ハッピーに
10年ほど前から実家の片づけに取り組んでいる、整理収納アドバイザーのEmiさん。 「目指すのは、両親が安心して元気に暮らせる家。両親の性格やペースに向き合い、少しずつ進めています。 たとえば、母は洗濯へのこだわりがあり、細かく仕分けした衣類が床に散らかっていたのだとか。 「母のやり方を尊重して話し合い、仕分け用のカゴを用意することで解決。また、最初は無関心だった父も、趣味のDIYを生かして協力してもらったら、やる気になったようです」 “ランチまで”などと時間を決めて作業したり、LINEで応援スタンプを送ったりするなど、楽しみながら進めることも心がけているそう。 「実家の片づけは、親とのコミュニケーション。完璧でなくても、一緒に家のことを考えたり、メッセージのやりとりをしたりすること自体が、大切な作業だと思っています」
「得意」を引き出したら父も片づけをやる気に
片づけに無関心だった父親も、「DIYで、植木のキャスター台をつくったら移動しやすいんじゃない?」という提案で、乗り気に。 「両親のペースに合わせて一緒にやるのが大事です」
キッチンの棚をダイニングで再利用
キッチン用に買った収納兼作業台は、高さが合わず使いにくかったので、ダイニングに移動。 「ここに、ダイニングで使うものの定位置を決めたら、出しっぱなしがなくなりました」
こんなときはどうする?もっと知りたい!実家片づけQ&A
ここからは片づけのプロ大津たまみさんがみなさんの疑問に回答します!
●Q:親が優柔不断でいつまでも分類できません...
A:“8秒ルール”がおすすめです。大津さんの経験上、5秒だとあとで後悔、10秒だと長すぎて疲れるのだとか。「8秒迷ったら『迷い』に分類するルールに。迷ってもいいと考えた方が、かえってスムーズに」