猛暑で命を落とさないために。「アイススラリー」実際飲んでみたら体温は下がる?
「子どもの野球の練習、河川敷なんですよ。日陰が全然ないところで、昨年もちょっと熱中症が危なかったので、今年は6月の気温が35度を越え始めたころから対策を始めました。いまはお弁当用の保冷バッグに凍らせた麦茶ペット2本とアイススラリーを2本入れて、休憩で飲んでって言ってあります」 こう話してくれたのは、小学生の息子さん2人をリトルリーグに通わせている同僚です。 「ぼくも週に1回子どもと一緒にテニスのレッスンに通っています。テニスは野球に比べてレッスンが短いけれど、習慣でやっぱり保冷バッグには凍らせた麦茶2本とアイススラリー2本です。これがあるとないとでは全然安心感が違いますよ、試してみてください」 アイススラリー? あまりよく知らない商品ですが、探してみます。
今年の熱中症は「みんな1度は軽くかかる」。他人事だとは思わないほうがいい
とは言ったものの、私は運動はしないし、熱中症リスクなんてあるのかな……と思ったのですが、まてまて、昨年のことを思い返してみると。 「1時間ほど畑仕事をしたあとに体調がおかしくなって、水をどれだけ飲んでも全部下してしまった」「頭痛がひどく残った」「子どもの外遊びに付き合ったあと、おしっこが茶色くなった」などが記憶によみがえります。 去年の時点では気づいていなかったのですが、これらは軽度から中度までの熱中症症状の代表例。幸いにして後に症状も残りませんでしたが、たとえばもしあのとき畑仕事を2時間続けてしまったら? 一歩間違うと救急搬送もあり得る状況でした。 梅雨が明けたばかりで、体が「暑熱順化」できていないこの時期は熱中症ハイリスク。もしかして家にその、アイススラリーを常備しておいたほうがいいのかも?
薬局薬店では「品切れが続いている」くらい。みんないつの間にか買っている!
「アイススラリー」で検索すると、現在大塚製薬の「ポカリスエット」と、大正製薬の「リポビタン」の2ブランドの製品が市場にあるようです。 大正製薬のサイトから「アイススラリーとは何か」を引用すると…… アイススラリーとは、細かい氷の粒子が液体に分散した状態の飲料であり、通常の氷よりも結晶が小さく流動性が高いことから体の内部を効率よく短時間で冷却できると言われています。 これまでも、氷そのものは溶ける際に体内の熱を吸収し、深部体温の上昇を抑えるのに効果があることが知られていました。 出典・大正製薬製品情報サイト「スポーツコラム」 なるほど、ただパウチ飲料を凍らせた氷とは違う、小さめの結晶になるよう加工して流動性を持たせた氷飲料なのですね。 ところが、薬局に行ってみると「ポカリスエット アイススラリー」は品切れ、「リポビタンアイススラリースポーツ」も在庫僅少でした。 おそらく、スポーツをしている人たちの間では昨年からすでに常識で、今年は皆さん、入荷したらまとめ買いしていくのでしょうね。私が知らないだけだった。これはネットで注文したほうが手早いかもしれません。