ヤクルト育成D1位・根岸辰昇、〝逆輸入〟の左の大砲候補 米国で生観戦した大谷を「目標にしていければ」
ヤクルトから育成ドラフト1位で指名を受けたノースカロライナA&T州立大の根岸辰昇(たつのり)内野手(24)が22日、東京・港区の品川プリンスホテルで入団交渉を行い、支度金320万円、年俸300万円で合意した。背番号は025に決定。左の大砲候補は打力で支配下登録を勝ち取る決意を明かした。 【写真】橿渕スカウトグループデスクから指名あいさつを受けたヤクルト育成D1位・根岸辰昇 「年齢的にもなるべく早く支配下を目指していきたい。一番期待していただいているバッティングでアピールしたい」 異色の経歴を持つ〝逆輸入〟選手だ。慶応高3年夏に甲子園大会に出場。2019年3月に高校を卒業後、慶大に進むも休学し、同年9月に米オレンジコースト大に入学した。21年9月からは2年間ミドルテネシー州立大でプレー。米国の大学では4年間試合に出場可能なため、同大を卒業し、23年8月にノースカロライナA&T州立大に編入した。 大リーグで活躍するドジャース・大谷翔平の試合を生観戦し、今年6月には古巣エンゼルス戦で放った打球速度180キロ超の本塁打に目を奪われ「MLBのトップの選手が日本人選手というのは自分に限らず、日本の選手全員のモチベーションが上がることだと思う」と刺激を受けた。「選手のレベルとして、目標にしていければいいと思う」と根岸。将来の主軸候補として、育成からスターの道を進む。(赤尾裕希) ■根岸についてヤクルト・橿渕スカウトグループデスク 「本当に主軸を打てる可能性がある。無駄のないテイクバックで(スイング)軌道も悪くない」