トヨタが「新型セリカ」復活宣言!? 次期8代目どうなる? 「セリカ、やっちゃいます。」で話題沸騰! 究極4WD搭載か? 次期に期待するコトとは
次期セリカの話が盛り上がる中、モリゾウ氏は壇上から副社長の中嶋裕樹氏を見つけ、「それなら実際に聞いてみましょう」と。 ちなみに中嶋氏は副社長兼CTO(チーフ・テクニカル・オフィサー:技術のトップ)の役割です。 その人柄から「トヨタのジャイアン」と呼ばれていますが、気持ちが昂ると必要以上に話をしてしまう……と言う悪い癖が(笑)。今回もそうでした。 「モリゾウさんが色々な所で、『セリカ、セリカ』と言われます。 影も形も何もないのに、僕にプレッシャーばかり与えるわけです。 クルマの開発は色々苦労がありますが、これ言っていいんですかね? 公開宣言になりますが、セリカやっちゃいます!」 実は中嶋氏もセリカへの想いを持っていますが、2人とはちょっと違う考えです。 「セリカは元々スペシャリティカーとして生まれたのがスタートです。 もちろんモータースポーツの“硬派”な部分は絶対に欠かせませんが、個人的には“軟派”な要素も大事だと思っています。 要するに両方の魅力がないとセリカと言えないかな……と」 では、次期セリカはどのようなクルマになるのでしょうか。
ここからは筆者(山本シンヤ)が今あるトヨタの技術やリソース、更には過去の歴史を元に妄想してみることにします。 セリカ復活のためのヒントは歴代モデルにあります。 1つは「メカニズムの汎用性」です。 歴代セリカはその時代に大衆モデル(カリーナ/コロナ、カローラなど)のメカニズムを上手に活用しながら開発されています。 となると、次期セリカはGRヤリス/GRカローラのメカニズムを活用するのは当然の流れですが、単なる“着せ替え”ではセリカの意味はないです。 きっと、「セリカならでは」を盛り込む必要があるでしょう。 ちなみにセリカの歴史を振り返ると、フルチョイスシステム、ツインカムターボ、アクティブサスペンション、4WSなど、様々な挑戦が行なわれてきましたが、次期セリカも同じ道を歩むべきでしょう。 そこで筆者が提案するのが「ミッドシップレイアウト4WD」です。 トヨタのミドシップと言うと1984年に登場したMR2を思い出しますが、このメカニズムはFF化されたカローラ(5代目:80系)のコンポーネントを前後逆にして開発されましたが、次期セリカもその考えを応用、簡単に言うと、GRカローラを前後逆転させたレイアウトにするのです。 ちなみにトヨタのミドシップ4WDと言えば、1980年代半ばに計画されていたWRCのグループB規定からグループS規定への変更に合わせ、MR2をベースに500psの2Lターボ(3S-GTE)をミドシップに搭載したプロトタイプ「222D」を思い出します。