【ボクシング】元旭道山のおい、波田大和がTKO勝利も猛反省「父は絶対ほめてくれない」
<プロボクシング:WHO,S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT>◇2日◇東京・後楽園ホール 大相撲の元旭道山のおいでプロボクシング東洋太平洋スーパーフェザー級王者の波田大和(27=帝拳)が、王座獲得後の初戦をKOで飾った。ノンタイトル10回戦でプレスコ・カルコシア(フィリピン)から3度のダウンを奪い、4回1分31秒TKO勝利を収めた。 結果は完勝も、試合後は初回開始早々に右ストレートをまともに浴びたことをしきりに反省。「1ラウンドは気を付けてと言われていたのに、パンチをもらってペースが崩れた。もっと1ラウンドを見つめ直さないと。練習したジャブも出なかった」と笑顔はなかった。 6月に前王者の坂晃典(仲里)に3回TKO勝利を収めて、15年10月のプロ転向から9年で念願のタイトルを奪取。その後「ロードワークでダッシュも取り入れてパワーもつけた。パンチを打っても体が振り回されない」と進化を実感していたが、その練習の成果はリングでは出せなかった。 父寿和さんも行司の木村寿之介という相撲一家。「今日は全然ダメでしたね。母はいつもべた褒めですが、父は絶対にほめてくれない」と、最後まで試合内容に納得できないようだった。【首藤正徳】