デジタルを新たな成長エンジンに ー 岸田文雄氏に聞く【自民総裁選】
自民党総裁選に立候補している岸田文雄政調会長(63)に、新型コロナ対策や、今後の経済政策、とるべきリーダーシップについて聞きました。(選挙ドットコム/Yahoo!ニュース Voice)
新型コロナ対策について
――新型コロナウィルス対策について、いま政府がやるべきこと、また今後やっていくべきこととは何でしょうか? 岸田氏: (これまでに)決定した対策、これを実行することがまず第一ですが、今後は、秋冬のインフルエンザの流行期に入るので、この前にしっかり準備しておかなければなりません。新型コロナウィルスとインフルエンザの流行が重ならないように、その準備が大変重要だと思っています。 もう一つ、「社会や経済を動かすためのPCR検査」、これもしっかり用意しなければならない。例えば、「観光で人が動く」という時に、検査と組み合わせることによって受け入れる地域においても、安心して観光客を受け入れることができるとか、これから海外との人の行き来を再開するといった時に、検査体制をしっかり充実しなければいけないなど、経済、社会を動かすためのPCR検査を用意することが大事だと思います。
経済対策について
――総理大臣になられた場合に、どのような経済対策を行っていく予定でしょうか? 岸田氏: (現在は)国民の命や生活、事業、雇用を守るために、現金を支給するという対策が中心になっています。緊急時においては、これは大変重要なことだと思いますが、日本の社会や経済の脆弱性について、これもしっかり取り組んでいかなければいけない課題ではないかと思います。例えば、日本の社会のデジタル化はいかに遅れているか。給付金一つ配るにしても大変時間がかかります。そして、東京に過度に人が密集しています。このことについて、災害の問題を考えても、感染症の問題を考えても、やはり問題だと指摘されています。「経済を支える段階から経済を回していく段階に進めていく」。こういった観点が大事なのではないかと思っています。