「女子御三家→早稲田大」の22歳女性が「MARCHでも人権ない」発言で炎上…真意を聞いてみた
人権がなかったのは「当時の私」
――女子学院は名門校ゆえ、早慶でも羨望の眼差しは注がれないのだと思います。とはいえ、劣等生だったゆいにゃさんが早稲田大学法学部に受かったのは大金星だったのではないでしょうか。 ゆいにゃ:先ほども説明したように、「人権ない」とか言ってるMARCHにすら嫌われていますから、その状態で“ワセ法”に現役合格したのは、同級生からすれば面白くなかったかもしれませんね。実際、ワセ法に現役合格したとき、SNSのアカウントのフォロワーが50人くらい一気に減ったんです(笑)。ワセ法は早稲田大学の学部間ヒエラルキーのなかでも上位ではありますから、妬みたくなる気持ちはわかります。自分が逆の立場なら、私も私のフォローを外すかもしれない(笑)。 受験勉強を始めたのは高3の夏からで、全国での偏差値は33でした。女子学院のなかに限定すれば偏差値17です。勉強ができないとかいうレベルではないですよね。人権がなかったのは当時の私なんですよね(笑)。
「中学受験の勉強」はやり遂げたものの…
――そこからは、少なくとも履歴書上は立派な経歴ですよね。大学も現役で卒業し、大企業へ入社している。 ゆいにゃ:はい。しかし心が折れていくのは自分でもわかっていました。大学3年生のころ、それまでもメンタルが不調なことがあったけれども行かずにいた心療内科を受診しました。そこで、抑うつ傾向を指摘されました。そうした病気とは、今もなお付き合っています。 結局新卒で入社した会社は2ヶ月で退職し、そのあとに入社したベンチャー企業も1週間でリタイアしました。もともと飽きっぽいところはあるんですよね。やり遂げたといえるものは中学受験の勉強くらいなもので、部活動も習い事も、もちろん就職しても続いた経験がありません。そういうキャラクターを演じているのではなく、「自分は何がしたいんだろう」といつも心のどこかで自問しているんです。
「生きづらさを感じている人」の能力を活かせる場所を作りたい
――今現在、ゆいにゃさんのやりたいことは何でしょうか? ゆいにゃ:ゆくゆくは、教育事業を興したいという思いがあります。私は計画性に乏しい人間で、学習計画を立てるのにとても時間がかかりました。短時間で学習内容を身につけるノウハウは培ってきたので、そういう得手不得手が激しい子であっても、サポートすることで学びやすいようなアプリケーションの開発をすることにも関心があります。将来的に、名前を言ったときに「知ってる」と多くの人に言われるような企業に育てられたらと思います。 また、採用する人材についても、能力の凸凹がある人たちを極力活用できるようにしたいとは考えています。いま、社会に生きづらさを感じている人は少なくないはずで、その億劫さが挑戦のハードルを高くしている側面があると思うんです。もっと誰もが自分らしく能力を活かせる場所があったら、企業側にとってもプラスになると思うので、自分のように「不適合」な人間ものびのびと突き進める道を示せたらとは思います。