雅楽師・東儀秀樹さん 25歳でがん宣告、コンサート前日の大事故…3度死にかけても楽天的でいられる理由|STORY
クラシックカーレース参戦で優勝も。
家族円満・夫婦円満のコツは?
――仲の良い家族ですが、家庭円満の秘訣は何ですか? 夫婦喧嘩はしますか? 妻とは付き合っている時から口喧嘩を一回もしたことがないんです。珍しいと思うのだけれども家庭の中でピリピリしたりイライラしたことも一度もないですね。だから、帰れる状況だったら、いつでも、一分一秒でも早く家に帰りたいんです。 ――奥様が家庭を円満に居心地良くするために、何か心掛けていらっしゃるのでしょうか。 いえ、そんな頑張っているところは見受けられないし、僕も頑張っていないのです。これは本当に縁のもので、「いい価値観の人間と巡り会ったな」というだけのことです。「そういう性格なんだから」ということで、いいようにさせてもらってます。いいご縁だったとしか言いようがないですね。子どもがお腹に宿った頃からも口論を聞いたことがないから、身近な人が喧嘩をするという概念が息子にも存在していないみたいです。なので、何事もちゃんと説明をして理解をしてもらう、ということが自然にできるのでしょうね。 ――娘さんのいるご家庭ではお父さんが邪険に扱われることもあるみたいですが。 それについては、お父さんと娘さんだけの関係ではないと思います。お母さんが、お父さんをものすごく大事にして尊敬して立場を理解しているということが娘に伝わっていたら、そんなふうにはならないと思うんですよ。お母さんが、お父さんを邪険に扱うという図式が日本の家庭には多いけど、あまりいいことではないと思います。なぜなら、子どもが見ていたら、お父さんの存在をゴミのようなものだと勘違いしてしまうんです。奥さんが、本当に旦那さんを尊敬して、旦那さんも奥さんを尊敬するということが最も大事だと思っています。子どもを味方にしたいから悪いことを吹き込むのではなく、お互いのいいところを子どもに言うようにすればいいと思います。 ――円満にしようと思ったら、まずは妻の方からも夫に対して働きかけることですかね。 全部、自分が相手にしたことが自分に返ってくるからね。面倒くさがらずに、夫をワクワクさせると、絶対に自分にも戻ってくるわけだから。時々、サプライズをしてみるとか。あとは、育児や家事も、「今忙しいんだから!!」と言うのではなく、動ける人が動けばお互いに楽だと思うんです。洗い物がたくさんあるのなら、一緒に洗ってしまえばいいし。洗わなくても台所に運ぶぐらいならできるだろうし。ちょっとした思いやりにホッとできますよね。「私がいつも洗う係」みたいに決めてしまうのではなくて相手が少しでも楽になるのなら、ということをお互いに考えられるようになると、ぐっと関係も良くなると思います。 ――女性だけでなく、男性の読者さんにも、是非、見習っていただきたいです。