準優勝戦に進出した西山は気合の入った表情

　ボートレース戸田のSG「第71回ボートレースダービー」は5日目を迎える。水田公裕記者の「超イイ値」は西山貴浩を狙う。 　西山貴浩が滑り込んだ。予選突破の可能性を残すには勝つしかなかった1号艇の4日目5R。ピット離れ優勢だった3号艇の毒島を抑えてインを死守。フライングは1本持ち。 　「“いろいろ考えてね”と嫁に言われてきたから顔がチラついたけど（前節の）桐生はインで2発捲られていたから。スタートは行きました」。トップスタートから逃げ切りに成功。最終的な得点率は18位。ギリギリで準優勝戦最後の椅子をもぎ取った。 　4日目は一発勝負でギアケースを交換。「全体に少し上向きました。中堅だけど今の方が戦える。兆しは見えてきましたね」。上位機には劣るが、食らいつけるレベルには押し上げた。 　今年は3月のからつダイヤモンドカップを優勝。そして、10月には純地元で誰よりも愛する若松の周年を初制覇。最も欲しかったタイトルを手に入れた。これでG1は通算で4V。次なるターゲットはもちろんSG戴冠だ。 　準優は12Rの6号艇。「外枠の方が気楽ですよ。前付け？行けと言われれば行きますよ。でも、内に入れるような足じゃないからなあ」と“静”の姿勢で大外から展開を待つ構え。 　「みんな優出を狙ってるから何とか3着（笑）。準優を盛り上げたい！」。イン絶対ではない戸田の水面。不利枠からの戦いだが、ボート界のエンターテイナーは泥くさく、諦めない走りで奮闘する。 　【水田の買い目】12R。本線は峰との＜6＞＝＜1＞流し。F2でも流れがいい茅原との＜6＞＝＜2＞流しも少々。 　◇水田　公裕（みずた・きみひろ）東京都出身の51歳。いよいよ開幕するドジャースVSヤンキースのワールドシリーズは見逃せない。世紀の一戦だ。ダービーの準優も激アツだ。