何が違うの? ベーキングパウダーとベーキングソーダの知るべき5つのこと
※この記事は、海外のサイト『カントリー・リビングで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 クッキーを焼こうとして、ベーキングパウダーとベーキングソーダの両方が必要なレシピなのに、どちらか一つしか手元になかったという経験はない? さて、ここで一つ疑問が湧いてくる。ベーキングソーダとベーキングパウダーは何が違うの? どちらか一方の量を倍にしてもう片方は使わない、なんてアリ? ベーキングパウダーだけが必要な昔ながらのケーキを焼く場合、ベーキングソーダで代用することは可能? この二つの定番アイテムは似た効果を発揮するけれど、その方法はまったく異なるみたい。
ベーキングソーダとベーキングパウダーはどこが似ている?
ベーキングソーダもベーキングパウダーも化学膨張剤、つまり生地や衣を膨らませる働きがある。これらを使うと生地が素早く膨らむため、自家製パン作りに必要な天然の膨張剤(イーストなど)を寝かせる時間や、スフレ作りでかかる膨大な手間(空気を含ませるための手作業の泡立てなど)を省くことができる。
ベーキングソーダとベーキングパウダーはどう違う?
ベーキングソーダ(重炭酸ソーダ、または重曹)は、100%重炭酸ナトリウムで構成されている。これは、食卓塩のように地中から実際に採掘されるナトリウム化合物。重炭酸ナトリウムをレモン汁などの酸(酢、バターミルク、ココアなどの酸でも作用する)と混ぜると、二酸化炭素ガスが発生し気泡が発生する。そのため、ベーキングソーダは酸性の材料と混ぜると、すぐに気泡が発生する。 マフィンやクッキーといった焼き菓子の軽くふんわりとした食感は、この気泡によって生み出される。ベーキングソーダはすぐに活性化するので、ベーキングソーダだけの生地を混ぜるときは泡が消えないうちにできるだけ早くオーブンに入れる必要がある。 さらにベーキングソーダは、焼き菓子の焼き色を良くするのにも役立つ。これはベーキングソーダが塩基性、つまりアルカリ性(酸の反対)で褐色化を促すため。 ベーキングパウダーには重炭酸ナトリウムのほかに、粉末状の酸(通常はクリームオブタータ/酒石酸水素カリウム)が含まれている。(また、乾燥を保ち、固まらないようにするために、通常はコーンスターチも入っている。)ベーキングパウダーに水が触れると、塩基と酸が混ざり始め、ベーキングソーダと酢が混ざったときのように気泡が発生する。 ベーキングパウダーの活性化には、熱と湿気が必要。またベーキングパウダーには乾燥した酸が含まれているため、活性化に必要な酸性成分が使われないレシピでよく使用される。