若さと健康を保つために、人との会話を。友だちづくりの近道は、公民館やコミュニティセンターの講座・サークル活動
人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気で楽しく暮らすための知識をご紹介します。 * * * * * * * ◆公民館やコミュニティセンターへ 現在お住まいの地域で新たに友だちをつくりたいのであれば、同じ趣味を持つ人の集まりに顔を出すのが一番簡単な方法ではないでしょうか。 公民館やコミュニティセンターといった場では、さまざまな講座・サークル活動がさかんに行われています。 どこで、どんな活動をしているかがわからなければ、直接役所に行ってみることをおすすめします。 受付で尋ねれば、「それなら、近くに**センターがありますから、一度行ってみてはいかがですか」と何らかの情報をくれるはずです。まずは、それを手がかりに、自分に合った場を見つけましょう。
◆無理しない友だちづくりを そして、「これならいいかな」と気持ちが動くような講座や集まりがあったら、とにかく一度参加してみることです。 たとえば、英会話の体験レッスンを受けてみたところ、「ちょっとついていけないな。もう少し下のレベルがいいな」と思ったなら、その旨を正直に言って、また新たなレッスンを探せばいいのです。 友だちづくりが目的であったとしても、何も無理をする必要はありません。そうすることで、「月曜日の午後に、初級英会話のコースもありますよ」と新たな情報が得られ、望んだ方向に道は開けていくものです。 また、友だちづくりを第一に考えるなら、役所の受付で、「人気がある講座やサークルを教えてください」と聞いてみてもいいかもしれません。 なぜなら、そこへ行けば、より多くの参加者がいて、出会いも広がり、友だちになる確率も高くなるからです。
◆長期講座にチャレンジ 長く続いている人間関係にあとから入っていくのは大変と感じる場合は、新たにスタートするサークルの案内に注目するのもいいでしょう。みんなが初対面なら、新しい人間関係を築きやすいかもしれません。 友だちづくりを目的にするなら、1、2回で終わってしまう短期講座より1年、2年と長く続くペン習字や英会話などの長期講座のほうが親しくなれるチャンスも多くなりますから、時間的なことも考えて選ぶようにしましょう。
保坂隆
【関連記事】
- シニアが注意したい〈生活不活発病〉とは?「することがない」「面倒くさい」と感じている人ほど要注意。意識を変えるだけで予防に
- 自分の歯が少ないほど、認知症になりやすい。高齢になって「痛い」「お金がかかる」となる前に、半年に一度は歯科医院へ
- 寝間着姿でだらだら過ごしていませんか?精神科医がすすめる、朝ウォーキングのメリット。時間を気にせず、好きなだけ歩けるのはシニアの特権!
- 信頼できるかかりつけ医はいますか?「かかりつけ医=長年通っている病院」ではない。しっかり話し合うことで、良好な関係を築いて
- お風呂に入るのも面倒…疲れている人は、まずストレッチで気力を高める。シニアにもおすすめ、布団の上でできる簡単な静的ストレッチ5選