ずさんな対応に顧客激怒「もう買わない」の声 何がまずかった? ジャガーIペイスで充電機能に制限、英国
他社製充電アプリが使えない! 突然の「変更」に怒りの声
ジャガーのEV「Iペイス」の充電機能をめぐり、英国内でオーナーから怒りの声が噴出している。車載ソフトウェアの変更(アップデート)により、他社製の充電アプリを利用できなくなったためだ。 【写真】スポーツカーブランドらしい走り! 運転が楽しい電動SUV【ジャガーIペイスを写真で見る】 (27枚) Iペイスでは、電気料金の安い時間帯(深夜など)に自動的に充電する “スマート充電” が可能だ。アプリを通じて、希望する充電量や時間をあらかじめ設定しておけば、効率的に充電することができる。しかし、突如として多くの他社製アプリで互換性がなくなり、実質的にオーナー負担が増える形となった。 日本国内での影響は未確認だが、YouTubeやSNS、ネット掲示板では英国のオーナーたちが注意を促している。 現在確認されている限り、英国の電力会社オクトパス・エナジーが展開する充電アプリ「インテリジェント・オクトパス・ゴー(Intelligent Octopus Go)」などが利用できない状態だ。 別の料金プランへ移行したり、メーカーであるJLR(ジャガー・ランドローバー)独自の充電アプリへ乗り換えたりしなければならない。 英国在住のIペイス・オーナー、アイルサ・チャンドラーさんは、これまでオクトパス・エナジーのアプリを使って自宅で充電してきたが、上位の料金プランから標準的な料金プランへ移行したことで不便を強いられていると語った。 「他の多くの人と同じように、わたしも7kWの家庭用充電器を使っています。オクトパスが現在提供している4時間の料金プランでは、たったの30%しか充電できません」 「以前は(上位の料金プランでは)充電量と時間さえ設定すれば、わたしが何もしなくても、可能な限り安く充電してくれました」 「充電量が減ると、公共の充電器を使うか、高い料金を支払わなければいけません」 「なぜこんなことになったのかわかりません。これではまるで後退です」 同じような意見が、数多くのオーナーによって海外オンライン・フォーラムに書き込まれている。ある人は「顎が外れた」と驚き、またある人は「いまだに理解できない」と首をかしげる。先週Iペイスを手に入れたばかりだという人は、「柔軟性の欠如は致命的だ」と語った。また、単に「furious(激怒している)」と書き込む人もいた。